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東京で陶磁器展、メディアシンポ
息吹き返す民間交流

 

于文=文 呉亦為=写真

 「共鋳大器」のテープカットに参加するゲストたち

 

2014年11月25日、東京で規模が大きいとは言えない陶磁器展が注目を集め、多くの日本の政界要人や中日両国の芸術家が開幕式に参加した。21点の主な展示品は中日両国の著名人と名工が共作した陶磁器で、参加者は展覧会のテーマである「共鋳大器」(共に大器を作り上げる)から「共築友好」(共に友好を築き上げる)までを話題にし、会場は大いににぎわった。  

3日後の11月28日、同じく東京で中日両国が相手国の言葉で本国の情報を伝えるメディアが一堂に会した中日初のシンポ「中日対外発信メディアシンポ 交流と対話」が開催され、パネリストたちはメディアの果たす役割について熱心な対話を行い、将来の協力に向けて展望した。

200人収容の会場は満席で、斬新で実践的なシンポは聴衆からも広く好評を得た。  

この二つのイベント開催には人民中国雑誌社が深く関わっている。11月7日、中日両国政府は両国関係の改善に向け四つの原則的共通認識を発表、また、両国首脳の会見が実現し、中日関係は改善に向けて重要な一歩を踏み出した。両国関係が困難に陥っていたこの数年の間には、民間交流も多大な影響を受けていた。中日関係に良い趨勢が現れてきたこの時期に行われた二つの催しは、日本の政界要人から一般市民まで幅広い注目と歓迎を集めた。これらの活動はなぜ人心を動かしたのだろうか、また参加者の熱意は各界人士のいかなる願いを反映しているのだろうか。

作品に込めた長き友好の願い  

「共鋳大器」の会場で鳩山由紀夫元首相と話を交わした王剛毅中国国際出版集団副総裁(左から2人目)

陶磁器展が行われた東京中国文化センターの展示室で、鳩山由紀夫元首相は展示された紫砂の茶壺を手に取りつぶさに鑑賞、刻まれた書をしきりに賞賛した。題字は程永華中国駐日本国大使が書いたものだった。簡潔な「静心」の二文字に、鳩山元首相は共鳴を感じたという。また、鳩山氏の揮毫による紫砂の作品を目にした中国国際出版集団の王剛毅副総裁は、「あなたが『中日友愛』と書かれた茶壺は1200度という高温での焼成を経ており、きっと後世にまで伝わるでしょう。両国の友好もこの作品と同じように長きにわたって受け継がれるはずです」と語った。  

展覧会の名称は「共鋳大器」。中日の政治家と芸術家による紫砂陶器の共作展で、展示品は鳩山由紀夫元首相、公明党山口那津男代表、民主党海江田万里代表、程永華中国駐日本国大使と両国の芸術家が揮毫して焼成された紫砂陶芸作品だ。本誌の愛読者である間地正廣氏は、展覧会開催の知らせを受けて秘蔵の紫砂植木鉢に植えた蘭の花を届け、まさに展覧会に花を添えた。展覧会を観覧した間地氏は、「書画と陶芸のコラボレーションは中国の先賢の知恵であり、この展覧会は両国の知恵の結晶です」と感激を語った。  

開幕式には中国駐日本国大使館の韓志強臨時代理大使、中国国際出版集団王剛毅副総裁、参議院議員浜田和幸氏などの来賓が列席した。韓代理大使は観覧後「共に創造したのは芸術品だけではない。作品が内包する、中日両国の政治家と文化人が両国人民の相互理解と友好に寄せる美しい願いこそさらに重要なものだ。中日関係が重要な一歩を踏み出した今、共に創造した『大器』は中日関係の改善と、未来に向かって絶えざる発展を象徴する宝物だ」と述べた。

 

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