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【古文化街】と【天后宮】
よみがえった昔日の繁栄

 

古文化街周辺の観光ポイント

 

鼓楼

 

天津には三つの先祖伝来の宝があるという。つまり、鼓楼、砲台、鈴鐺閣だ。古文化街から西へ徒歩10分ほどの場所に鼓楼はある。天津は、明代に軍の駐屯地が置かれ築城された。当初の土塀から後にはレンガの城壁が築かれ、東西南北に四つの城門の城楼(やぐら)と城壁の四隅に四つの角楼(隅やぐら)が築かれた。鼓楼はその城郭都市天津の中心に置かれた。現在の天津には、鼓楼のほか東南角、東北角、西南角、西北角の地名があり、依然として当時の面影を残している。実は天津の鼓楼は何度かの取り壊しと再建を繰り返しており、現在のものは2001年に再建されたものだ。その周辺は天津でも有名な鼓楼商店街となっていて、骨董や書画、民芸品からファッションを扱う店まで数多くの商店が並んでいる。

 

 広東会館

 

 広東会館は鼓楼の南にあり、清の光緒33(1907)年に建てられたもので、現在の天津市で最も整って規模が大きく、最も精巧で美しい装飾を持つ会館建築だ。その正門の壁と屋根はレンガと灰瓦の重厚な北方建築の風格を備える。ところが、いったん門をくぐると、見えるのはどこも広東省独特の嶺南様式のデザインだ。芝居を演じる戯楼は広東会館のメーンとなる建物で、2階建ての観客席には700人前後の収容能力がある。舞台の奥行きは約10メートル、幅11メートルで3方向に開かれせり出す方式に設計されている。舞台の両側には柱がなく、側面の観客からもさえぎるものなく舞台を見ることができる。舞台の上部の飾り天井は外に四角く内側は丸くなっており、1000以上の異なったパーツを組み合わせた斗組みで、直径6メートルものアーチ型の天井を形作っており、これによって舞台上の京劇役者の声が観客席の隅々まではっきりと聞こえるようになっている。1985年、天津市政府は同会館を修復し、全国でも初の戯劇博物館として開館した。現在、ここでは京劇や「相声」(中国風の漫才)などがひんぱんに演じられている。 

 

人民中国インターネット版 2015年4月7日

 

 

 

 

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