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老荘思想と社会統治について議論-安徽・亳州

 

 

「老荘思想と社会ガバナンス学術フォーラム2015」が7月7日、安徽省亳州市で開催された。中国社会科学院、安徽省内外の大学、科学研究機関の研究者がフォーラムに出席し、老荘思想の現代的な意義などをめぐって熱心に議論した。

中国社会科学院の李培林副院長はフォーラムのあいさつで「老荘思想は無為の治(人為によらず天下を治める)と斉物平等(自然界の全ては平等)という高い政治理想を含み、政治に対する冷静かつ深い観察も蓄積している。このため、老荘思想は社会ガバナンスと多くの接点がある。私たちは老荘思想から政治の知恵を学び、複雑な現実の問題の解決に生かすべきだ」と述べた。

また安徽省の曹征海宣伝部長は「中国社会の発展は伝統文化と切り離せない。社会ガバナンスの強化と革新には、中国の優れた伝統文化から滋養とエネルギーを多く取り入れる必要がある」と指摘した。

亳州市は中国の歴史文化名城であり、3700年の歴史を持つ。道家創始者の老子と荘子が亳州を流れる渦河の両岸で誕生したため、「老荘の故郷、道家の源」とも呼ばれる。老子や荘子、道家文化の遺跡は今も亳州に点在している。(王朝陽=文)

 

人民中国インターネット版2015年7月9日

 

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