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贈る?贈られる?「中秋節」の月餅事情

 

旧暦8月15日、今年の9月15日は中秋節である。春節、元宵節、端午の節句と並んで4大年中行事の一つに数えられることも。この日は家族が集まって中秋の名月を鑑賞し、月餅を食べる。満月の形を模した月餅は家族円満の象徴とされている。

月餅は自分が食べることよりも『贈る』ことを目的としており、中国版『お中元』とも言える。人に贈るとなると自分の面子が関わってくるため、味ではなくパッケージデザインを重視し、見た目が豪華なものを選んで購入する傾向にある。またこの時期にしか販売されないため、高価なものが多く、自分用に購入する人はほとんどいない。そのため人から貰った月餅を、さらに他の人にプレゼントすることも珍しいことではないそうだ。最近はスターバックスやハーゲンダッツの月餅が人気。これらの月餅は、パッケージデザインの美しさはもちろん月餅の味にもこだわりが見られる。スターバックスではコーヒーやエスプレッソ、キャラメルマキアート味など。ハーゲンダッツではアイスでできた月餅と、その店ならではの特長が中国の伝統と合わさって、新たな味わいを生み出している。

 

人民中国インターネット版 2016年9月13日

 

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