新たな活力で輝く中国のマージャン

2017-11-09 15:31:01
文・写真=陳克
 

水木智娯知力競技館のオープニングセレモニーの様子

 「麻将(マージャン)」は中国の古人が発明し、中国人に深く愛されているテーブルゲームだ。日本でもマージャンは広く受け入れられ、両国が共有する文化的象徴の一つと言って良いだろう。マージャンは19世紀末から20世紀初頭に日本に入ったとされ、「麻雀」と表記された。日本では中国のマージャンのルールに少し手が加えられ、しだいに広く流行する大衆の娯楽ゲームとなった。特に第二次世界大戦後、電子ゲームの誕生と娯楽業界の絶え間ない発展に従って、マージャンは電子ゲーム、漫画やアニメ、小説、映画の中にもたびたび登場し、より多くの日本人がマージャンに接触することとなり、さらに多くのマージャン愛好者を生み出した。

 中国では、簡単に始められ、遊び方は複雑で変化に富んでいるため、マージャンは最も民間に普及したゲームの一つとなっている。住宅街では、老人たちがのんびりとマージャン卓を囲む風景をしばしば目にすることができる。年末年始や節句などの家族の団らん時にマージャン卓を囲むのも、休日の楽しみだ。今ではマージャンは庶民が最も好む健康的娯楽の一つであり、マージャンは中国の伝統文化の一部であり、「国粋」と言っても良いと冗談めかして言う人もいる。

 時代の発展と科学技術手段の進歩、人々の多様な娯楽への需要により、マージャンもまた家の中や雀荘で遊ぶテーブルゲームであるだけでなく、現代科学技術と結合し、しだいに時代の潮流に合致した新たなゲームとなり、さらに職業化・専門化・国際化の方向に向かって発展している。

 先日、国で初めての知力競技館である、水木智娯知力競技館のオープンセレモニーが北京で行われた。水木智娯の創始者の徐華欧CEOは、「水木智娯は長年知力スポーツを推進する中で、多くの国際・国内の知名競技会を開催し、豊富な業界経験を積み重ねている。今後水木智娯がやろうとしているのは、『雀荘』から『知力競技館』へというモデルチェンジの重責を担い、『第二世代の雀荘』を創り出すことだ」と紹介した。

 


日本麻将体育協会の釘宮公人氏が動画で祝賀メッセージを送ってくれた

 

 中国麻将連盟の袁広華秘書長はオープニングセレモニーに出席し、そのあいさつの中で、「知力競技館の出現はテーブルゲームがよりバランスのとれた、より十分な、よりエコな発展を推進する力となり、人々の日増しに大きくなる素晴らしい生活への需要を満足させるものとなるだろう」と述べた。

 北京市朝陽区委員会政協常務委員の楊揚氏もこのオープニングセレモニーに出席し、知力競技館の開設にお祝いの言葉を述べた。彼は、「知力スポーツは文化産業の重要な一部であり、第19回党大会で習近平総書記が言及した人々の素晴らしい生活の一部分でもある」と語った。

 水木智娯知力競技館および水木智娯の競技グループは、今後多くの国内外の大型競技大会を開催する中で、中国の知力スポーツの発展・推進に最大の努力を行い、それを世界的に広げていきたいと考えている。

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