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東京ディズニーランド、不況への強さの秘密

 

ディズニー映画「モンスターズ・インク」をもとにしたアトラクションが15日、東京ディズニーランドでオープンした。新アトラクション「モンスターズ・インク“ライド&ゴーシーク”」の入り口には同日午前9時、「待ち時間5時間」の看板が立てられていた。長い列には、子どもからお年よりまでが興奮した様子で肩を並べた。ディズニーランドに経済低迷の影はどこにもなかった。「新華網」が伝えた。

ディズニーランドとディズニーシーの来園者は08年度(08年4月-09年3月)、前年度比7.1%増の延べ2722万人に達し、過去最高を記録した。金融危機の暗雲が立ち込めた08年度後期でさえ、ディズニー2パークの来園者は同期比6.9%増の延べ1417万人に達した。来場者の消費額は一人平均9640円で、同期比2.9%増となった。つまり、4人一家がディズニーランドに行った場合、4万円近くが一日で消費されるということだ。このうち、記念品と飲食だけで2万1760円が消費されているという。

ディズニーランドが過去最高の売り上げを記録したことは、日本経済の衰退と矛盾している。ソニー・トヨタ・東芝・日立などの大メーカーが次々と損失を出している今、ディズニーランドだけが成長を続けているのはなぜなのか。

ディズニーランドの施設そのものに魅力があるということに疑いはないだろう。園内に足を踏み入れれば、そこは童話のような世界。入園者はここで、煩わしさから一時的に離れ、自らを解放することができる。

ディズニーランド成功のもう一つの秘訣は、リピーターの獲得だ。データによると、ディズニーランドの年間来園者の9割以上は、以前にも来たことのあるリピーターだという。リピーターにフレッシュな感覚を与え、毎回新しい発見があるようにするため、ディズニーランドはコンテンツの更新に大きな努力を払っている。ディズニーランドのアトラクションは、人気が落ちる前に変更される。季節に応じてさまざまなイベントが開催され、次の企画へは惜しみない投資が行われる。このような努力は、より多くのリピーターとより高い収益をディズニーランドにもたらすことになる。

08年は、ディズニーランドの開園25周年だった。多彩な記念イベントが一年中開かれたことも、ディズニーランドの過去最高の業績につながった。新アトラクション「モンスターズ・インク」オープン当日の盛況は、ディズニーランドの明るい未来を示すものともなった。

ディズニーの開発した精巧で独特な記念品が来園者の人気を集めていることはもちろんだ。園内各地に配置された2万人余りの従業員が、心のこもった笑顔でサービスを行っていることも、ディズニーランド成功の秘訣の一つだ。

金融危機下でディズニーランドはなぜ成功を収めたのだろうか。そのカギはいたってシンプルなもの。「消費者が財布のひもをどんなにきつく締めていようとも、提供する商品に魅力があれば、ファンはきっとついてくる」

 

 

「人民網日本語版」 2009年4月28日

 

 

 

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