蘇寧電器によるラオックス買収は「蘇寧電器の国際市場参入の象徴的な事件」とメディアで報じられた。だが、蘇寧電器の孫為民総裁は、そのようには見ていない。孫総裁は、ラオックスの買収は、日本の市場への評価ではなく、日本のチェーン企業の進んだ管理経験と形式を評価してのことである、と語っている。中国の家電チェーンの同業者は、以前より、日本と欧米の企業の経験を参考にしてきたが、なかでも日本の市場の消費特性、消費習慣は中国に近いものがある。
「私たちは、日本企業の進んだ経験を蘇寧電器にとりいれ、それが、蘇寧電器の国内市場の発展にさらに有利なものとなるよう希望しています」と孫総裁は語る。「ラオックスの商品の種類は相当に豊富で、3C家電、アニメーションゲーム、オモチャとプラモデル、楽器の4つの強力なブランドを持っています」
孫総裁は、さらに、今回の買収は、厳格な意味では、国際化の第一歩にはあたらず、蘇寧電器の国際化の窓口は香港市場であり、今年の旧正月以降、蘇寧電器は、香港市場への参入に関して全面的に尽力し、香港に支社ももうけている、という。今回のラオックス買収は、香港支社の直接投資資金によるものである。今回ラオックスの重役会に入る2名の蘇寧電器の役員は、ラオックスの日常的な管理には参与しない、と紹介されている。
人民中国インターネット版 2009年6月26日
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