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「吉林省にこのごろ、2つの喜ばしいことが同時にもたらされた。特に長吉図(長春・吉林・図們江)地域の開発計画が国家戦略に引き上げられたことは、同省の振興・発展に貴重な基礎条件、外部環境、政策のチャンスを与えている」と、王珉・吉林省党委員会委書記は話す。
王珉氏の言う「2つの喜ばしいこと」の1つは、国務院が『東北地区等旧工業基地振興戦略実施に関する若干の意見』を打ち出したこと、もう1つは『中国図們江地域の共同開発計画綱要(長吉図開発開放先導区建設案)』が承認されたことである。
けん引力の強い都市がなく、国境地帯の経済規模が小さく、共同開発から17年経つが所期の効果が得られていない
長吉図地域には吉林省の長春市、吉林市の一部地域と延辺朝鮮族自治州が含まれる。ここは図們江地域の中心地区で、北東アジア地域と新ユーラシアランドブリッジ大陸橋地域の中心に位置している。資源が豊富なロシアと陸続きであるだけでなく、科学技術と資本を有する日本と韓国と海を隔隣接しており、中国の市場と人的資源もあり、朝鮮族の人口が最も集中する場所でもある。
1992年、国連開発計画署の提唱のもと、中国、ロシア、朝鮮、韓国、モンゴルは図們江地域の共同開発プロジェクトを開始した。当時、中国から開発に参加した地域は延辺州琿春市だったが、1999年には延辺州全域に拡大した。全体の進展速度から言うと、顕著な成果を収めたものの、目標には遠く及んでいない。
「国境地帯の経済規模が小さく、人口密度が低く、産業の競争力が弱いため、国際的な地域の共同開発を十分にサポートすることができない」と、吉林省社会科学院の邴正教授は述べる。
邴正教授は、長吉図開発おいて、吉林省の対外開放の潜在力における優位性、経済成長力での優位性、資源面の優位性を総合して、吉林省の対外開放、外資企業誘致と外資導入のプラットフォームを構築し、全面的な振興のけん引役を育成することが目指されており、これは省全体の発展に長期的な影響を与え、中国東北地区の開放拡大と旧工業基地の振興にも積極的な役割を果たし、中国の北東アジアにおける戦略地位を向上させる上でも重要な意味を持つとしている。
また同時に、国も開拓者を必要としている。改革開放以来、沿海地区は多大な成功を収めたが、辺境地区の開放速度は遅く、レベルも低い。また、長吉図地域には国境地帯で海に接しているという地理的条件に恵まれており、17年の共同開発の基礎と実力を備えているため、中国辺境地区の開放開発の先導区と模範区になるのも当然である。
中国のその他の開発区と異なり、国による長吉図地域への具体的な優遇政策がなく、「辺境地区と内陸後背地の優位の相互補完と共同発展」、「陸海共同輸送の国際新航路の開拓」、「辺境地区の越境経済協力モデルの模索」の3方面で先行してテストを行うよう指示されただけである。
「長吉図開発開放先導区には4つの意味がある。吉林省対外開放の先導区、図們江地域共同開発の先行区、全省発展の先導区、北東アジア地域協力の中心区の4つである」と、吉林省の韓長賦省長は話す。
『計画綱要』では、空間構成、産業発展、インフラ、体制メカニズム、国内協力、国際協力などの面で、長春・吉林・図們江地区の開発開放を推進する具体的な取り決めがされている。長吉図地区の発展基礎と発展動向を十分に把握した上で、2段階の発展目標を打ち出した。その目標の1つは、2012年までに経済総量を2倍にし、2008年の3640億元から7280億元にすること。これを達成するには年平均19%の伸び率を維持する必要がある。もう1つは、2020年までに長吉図地区の経済総量を4倍にすることだ。
長吉図地域の全面発展を促進するため、吉林省内の関連地域も計画を進めている。延辺州は2006年に「延龍図一体化」に着手し、延吉、龍井、図們を一体化させ、一つの資源共有、優位の相互補完、ウィンウィンの地域経済の発展体系を構築し、延吉を中心とする吉林東部の中心都市の建設加速を目指している。交通においては、延吉、龍井の都市間の旅客輸送企業の合併・再編が完了し、都市間の路線バスを開通させた。また金融面では、3市の金融機関が他市の証券の直接流通と市内での決済を実現している。通信においては、3市の固定電話料金の基準を統一化した。
現在、長吉図地区では多くの重点建設プロジェクトが次々と着工している。長春・吉林・図們江を通る約400キロメートルに及ぶ長春-延吉間の高速道路も全面開通しており、長春から延吉までの時間を約3時間短縮することができた。
「チャイナネット」 2009年11月19日
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