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日本現代アート展覧会、北京で開催

文・写真=馬島由佳子

日本の若手現代アート作家の作品展が8日、北京市にある画廊Y++Galleryで開幕した。この展覧会は、日本で行われた堀科学技術芸術振興財団主催の「Dアートビエンナーレ2011」現代アートコンクールで、優秀賞に選ばれた6名の現代アート作品を展示している。

6名の日本若手現代アート作家が揃った開幕式 荻島香織さんの作品『あしたのカミサマ』

さまざまな表情の犬の顔を積み上げるように水彩画で描いた、現代アート作家の荻島香織さんは「人間の持つ不安や焦りを動物を通して表現しようと、犬の顔で喜怒哀楽を描きました。そして、この絵には、自分を信じ、信念を持ち未来に向かって前向きに歩き続けようという希望も込めています」と作品を紹介した。

愛知県立芸術大学大学院で、油彩画を勉強中の原宏美さんは「今の中国アートは世界の美術界で元気に活躍していると思います。北京滞在中に中国の現代アート作家や美術品コレクターにお会いする予定があり、とても楽しみにしています」と笑顔で期待を寄せた。また、「非現実的なもの、ファンタジーを描くことに興味があります」と話す原さんの油彩画の題名は『蟹様の寝所』。絵のどこかに蟹が隠れているが、角度により、蟹が人間の顔にも見えるそうだ。

原宏美さんと作品『蟹様の寝所』  平子雄一さんと作品『庭先メモリーズ:アイリス』

音と絵を融合させた作品をつくりだす“サウンドパフォーマンス”の芸術家でもある平子雄一さんは、縦162cm横194cmのアクリル画の作品を10日間で描きあげたという。平子さんは「初めて北京を訪れました。北京はギャラリーが多いと聞いているので、中国現代アートにたくさん触れたいです。また、伝統文化である水墨画にも興味があります。中国は素晴らしい技法を持つ芸術家が多い国だと思っています」と語った。

日本若手現代アート作家の、力あふれる作品を鑑賞できる展覧会は12月28日まで開催の予定。

 

人民中国インターネット版 2011年12月9日

 

 

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