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「草場地 春の写真祭」スタート 日本から、原久路氏の大型個展も

 

文・写真=原口純子

4月21日、「草場地 春の写真祭」のオープニングセレモニーが行われ、多くの観客を集めた。今後6月中旬まで、北京のアートエリアとして知られる「草場地」に集まる約20のギャラリーを舞台に、世界各国の写真家の個展、講座、上映会など多彩なイベントが行われる。

「草場地 春の写真祭」のオープニングセレモニーのハイライトは、「三影堂撮影賞」の入賞者たちの表彰。国際審査員とともに壇上にあがった入賞者たち

同写真祭は、今年で3年目。毎年8万人前後の観客を集め、これまでに日本の著名な写真家、大森大道、細江英公氏などの個展も開催している。

写真祭の主催者であり、中心会場ともなるのは、草場地のビジュアルアートセンター、「三影堂撮影芸術中心」。同芸術中心では、中国の若手写真家の育成のために創設された「三影堂撮影賞」入賞者の合同作品展と、日本の若手写真家、原久路氏の個展が6月15日まで開催される。

「三影堂撮影芸術中心」のメインホールでは、多数のエントリー作品のなかから選ばれた中国の若手写真家、23人の作品を展示する 自ら制作した「鶏卵紙」を用いて現像した作品群(右)に、感嘆の声があがる原久路氏の個展。「三影堂撮影芸術中心」のサブホールで開催中

原久路氏の個展『時・光 交響』は、もっとも古典的な印画紙「鶏卵紙」を用いて現像を行った作品群と、インクジェットプリントによる作品群を対比させた構成。対照的な手法の展示により、現像と撮影、伝統と現代といったテーマが浮かび上がるものになっている。

訪れた人たちは、特に古典的な現像技術による作品の美しさに感嘆し、改めて写真の世界への関心を深めていた。

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