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丹羽宇一郎大使:国交正常化40周年へのメッセージ

 

丹羽宇一郎大使

今年、日本と中国は、国交正常化40周年を迎えました。去る2月16日には、北京で2012「日中国民交流友好年」開幕式兼「元気な日本」北京展示会開幕式が盛大に開催され、開幕式と17日から3日間行われた展示会をあわせて、のべ27,000人の方にお越しいただく盛況ぶりでした。この「元気な日本」展示会は、震災後に中国からいただいた多大な支援に対する感謝を伝えるとともに、震災後の日本の復興状況を伝え、変わらない元気と魅力をアピールするために開催したものですが、このように多くの方々にご来場いただけたことは、大変喜ばしいことです。同展示会は、上海、香港でも開催が予定されています。

日中国交正常化から40年、両国は様々な分野において協力と交流を積み重ねてきています。2010年の日中間の人的往来はのべ約539万人に達し、友好都市関係は2011年末時点で342組に及んでいます。

その一方で、中国各地をまわると、実際の日本人に会ったことがないという中国の方が、まだ多いことにも気づかされます。少しでも多くの方に「等身大」の日本を知って頂きたい、お互いが相手の「等身大」の姿を理解することが日中の戦略的互恵関係を深める鍵だと思います。今年は、これまで積み重ねられてきた交流を基礎に、様々な分野、各地方を巻き込んだ幅広い国民交流を進めていきたいと思います。

日中両政府は、今年を「日中国民交流友好年~新たな出会い、心の絆~」として幅広い国民交流を推進していくことで一致しています。両国の多くの国民が参加して、草の根交流から日中関係を盛り立てていくことを期待しています。「日中国民交流友好年」の趣旨に合致する活動に対しては「認定」も行われます。是非、大使館HPを確認して頂き、申し込んで頂ければと思います。

過去2000年来、日中両国の交流は途絶えることなく続いてきました。日中両国は引っ越すことのできない永遠の隣国であり、これからも幾千年も続く関係です。今後の日中関係がたどるべき唯一の道は、周恩来総理が述べられたとおり「和すれば益、争えばともに傷つく」でしょう。両国は仲良くする以外に選択肢はありません。青少年や、これまで相手国との接点がなかった人々の交流など、全国民的な幅広い交流を通じて、日中関係のすそ野を広げたいと思います。皆さんと共に、2012年を、日中の交流の新たな1ページを開く、そんな年にしていきたいと願っております。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年5月8日

 

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