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日本映画週間が華やかに開幕、栗原小巻さんら多数のゲスト

文・写真=井上俊彦

2012年6月14日(木)午後、北京朝陽区にあるシネマコンプレックス万達国際影城CBD店で「2012北京・日本映画週間」オープニング・セレモニーが行われた。これは、中日国交正常化40周年記念事業であり、中日国民交流友好年認定行事で、中国国家広播電影電視総局と日中友好映画祭実行委員会などが主催するもの。

セレモニーに先立ってユニークなアクションを披露した『琉神マブヤー』のキャラクターたち

映像を通して日本の文化や経済、観光などを紹介し、相互理解の促進、国民感情の改善などにつなげたいという願いを持ち、北京のほか、16日から上海でも開催される。上映12作品はすべて東日本大震災後に制作されたもので、この機会に、中国からもさまざまな援助があった震災復興の進展ぶりも知ってもらいたいという。

この日のオープニング・セレモニーでは、いきなりステージに『琉神マブヤー THE MOVIE 七つのマブイ』の悪者キャラが登場するという予想外の演出。観客席を埋め尽くしたゲストやマスコミ関係者、映画ファンも一瞬あっけに取られたが、続けて琉神マブヤーが登場し、華麗なアクションを見せるとようやく拍手が起きた。

在中国日本国大使館の堀之内秀久特命全権公使は2カ国語であいさつ

あいさつを述べる栗原小巻さん

その後、中国国家広播電影電視総局電影管理局の童刚局長、在中国日本国大使館の堀之内秀久特命全権公使があいさつに立ち、続いて客席のゲストが紹介され、女優の栗原小巻さん、監督の青山真治さん、監督の佐野智樹さん、俳優の山田親太朗さん、須賀健太さんらが登壇してあいさつを行った。日中文化交流協会副会長、日中友好映画祭実行委員会芸術顧問の栗原さんは「映画祭の理念は映画を通じて相互理解を深め、真の友人として信頼を構築することです」と、中国語も交えてのあいさつ。会場から大きな拍手が起こった。また、中国側からはフォ・ジェンチイ監督作品『故郷の香り』でヒロインを演じた李柯竺(リー・クージュー)さん(※『故郷の香り』出演時の芸名はリー・ジア)が日中映画推進大使として紹介され「影像芸術に国境はなく、どこの国の映画も心温まる人情、感動が伝わることが目的です。私ももっとそうしたものをめざしていきたいと思います」とあいさつした。

『ALWAYS三丁目の夕日'64』の須賀健太さん(左)、『琉神マブヤー THE MOVIE 七つのマブイ』の山田親太朗さんらに花束が贈呈された

李柯竺(リー・クージュー)さん(左)に日中映画推進大使の証書を授与する中国国家広播電影電視総局電影管理局の童刚局長 

セレモニーに続いて上映されたオープニング作品は人気シリーズの最新作『ALWAYS 三丁目の夕日 ‘64』。東京オリンピックが行われた年の東京を舞台に、家族のきずなや未来への希望を描いている。当時の東京は、オリンピック開催に向け活気に満ちていた。こうした様子は、2008年北京オリンピックの記憶がまだ新しい中国の人たちにとっても、興味深かったようで、会場に詰め掛けた観客も大いに笑い、感動の涙を流していた。上映後、出口で2人の中年男性が「日本の映画もなかなかいいねえ」と話しているのを耳にした。

中日両国の来賓が登壇し、オープニング・セレモニーを盛り上げた。

日本映画週間では19日(火)までの期間中に、『東京公園』『琉神マブヤー THE MOVIE』など話題の最新作12本が当代MOMA百老汇電影中心、北京百麗宮影院(国貿)の会場で上映される。また、同映画週間は16日から上海会場でも行われる。

詳細は2012北京/上海・日本映画週間のホームページで。 http://cjiff.net/

 

人民中国インターネット版 2012年6月15日

 

 

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