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日本の新内閣、バランスを重視 5つの特徴

 

自民党は3年3カ月ぶりに政権を奪還した。政権安定、適切な内閣人事は、安倍氏の主要課題となっている。専門家は、「発表された閣僚名簿を見る限り、安倍氏が慎重に検討したことが分かる。しかし安倍氏は今後強いプレッシャーに直面することになり、苦しい政権運営を強いられるだろう」と指摘した。

上海国際問題研究院学術委員会の呉寄南副主任は、第二次安倍内閣の閣僚名簿には、次の5つの特徴があると分析した。

(一)安倍氏は派閥の代表者ではなく、党内の基盤がもろく、第一次内閣に続き「お友達内閣」と非難された。今回の新内閣で、安倍氏は党内の各派閥の代表者を起用し、政権の支持を取り付けた。自民党元総裁の麻生太郎氏、谷垣禎一氏、および総裁選を争った石原伸晃氏の起用が注目を集めた。

(二)バランスを重視した内閣となった。日米・日中関係は新内閣にとって非常に重要であり、親米派の麻生太郎氏と石原伸晃氏を起用し、「知中派」とされる谷垣禎一氏と太田昭宏氏を起用した。

(三)新内閣には2名の女性(稲田朋美氏、森雅子氏)が入閣し、自民党の男尊女卑の伝統を打ち破り、面目を一新した。

(四)新人が増加した。新内閣にはベテラン議員が多くいるが、過半数は副大臣、事務次官級で、今回初入閣を果たした。

(五)安倍氏は重大な責任を担っており、強いプレッシャーに直面している。日本経済回復は、安倍氏の首相就任後の最重要課題であり、来年7月の参議院選挙を順調に乗りきれるかに関わってくる。

呉副主任は、「今回の新内閣のうち、経済担当者の実力は高くない。麻生太郎氏を副総理・財務相としたが、経済回復の面で安倍氏は重大な責任を担う。新任の小野寺五典防衛相は門外漢で、岸田文雄外相も経験不足だ。中日関係の膠着状態を打破するために、安倍氏は知恵を絞る必要がある」と指摘した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年12月28日

 

 

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