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日本で人気の「妖怪小説」ファンの集い

 

文・写真=孫雅甜

 

京極氏作品の記念スタンプを押すため列に並ぶ大勢のファン

 

8月20日夜、上海世紀出版グループ・世紀文景出版社の主催によるイベント「百鬼夜行:私と京極夏彦の物語」が、北京日本文化センターで開催された。当日は、中国の「鬼節」および日本の「お盆」の前日で、日本の妖怪研究家・小説家である京極夏彦氏のファン一同と日本の妖怪文化の愛好者が一堂に会して京極氏の作品の世界をともに味わい、作品の感想や京極氏本人および彼の作品とゆかりのある興味深いエピソードを分かち合った。

京極氏の作品にまつわるクイズ大会やコスプレショーも行われ、京極氏の作品全作を集めたというコレクターやわざわざ日本に出向いて日本語版の原作を購入した愛読者から作品の台詞まで暗記しているというマニアまで熱烈なファンも大勢参加した。

京極氏の代表作ともいえる百鬼夜行シリーズでは、「憑き物落とし」と同時に事件を推理するという新しいスタイルの探偵が登場する。装飾部分やサブストーリーに様々な伝承、オカルティズムをふんだんに用いながらもストーリーの骨格は、論理的な謎解きに徹しているため、狭義の推理小説の王道を歩みつつ、作者いわく「妖怪小説」とも呼ぶことができるという特異な作品となっている。ゆえに中国では、本格推理小説のファン以外に妖怪文化の愛好者の間でも人気を博している。現在、世紀文景出版社により『姑獲鳥の夏』『魍魎の匣』『鉄鼠の檻』『百鬼夜行―陰』など12編もの京極氏の作品が中国国内で出版されている。

人民中国インターネット版 2013年8月21日

 

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