ダンディーな65歳 ミステリー作家の島田荘司が中国でサイン会

 

最近、新星出版社の招待を受け、日本の著名な推理小説家である島田荘司が中国を訪れ、第1回中国大学推理小説コンクール大賞授賞式で北京の大学生と対面、また出版社が開催した誕生日会とサイン会に出席した。3日間の中国滞在中は、出版社スタッフが全行程を島田氏に付き添い、著名なシナリオ・ライターで書評家である史航が直接取材を行ったりした。出版社の担当編集者などに取材し、彼らに島田荘司の小説の裏に隠された一面を取材した。重慶晩報が伝えた。

長城に登りたいという彼を編集者は必死で止めた

1948年生まれの島田荘司は中国で65歳の誕生日を迎えた。関係者によれば、島田氏は中国滞在の数日間を早朝8時から毎日活動し、夜はメディアの取材が殺到し12時過ぎまで連日強行軍が続いた。だが、若い人よりも元気いっぱいで「最終日には天壇に行きたい。島田先生は長城にも登りたいといって、私たちは必死で止めたんです。彼の体調は万全でしたが、私たちは参っていましたから!」と驚きの声を聞かせてくれた。

こぼれたコーヒーを直接なめるひょうきんさ

島田荘司は普段、とても可愛らしい。中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」では、よく自分撮りをして時には浴室で自分を撮影していたりする。また彼の子供の頃の写真も披露したことがある。コーヒーを飲んでいた時、うっかり手のひらにこぼしてしまったことがあった。スタッフが慌ててティッシュを取ってくると、彼は手をぺろっとなめてきれいにしていたという。

かわいい以外に、島田氏はちょっとブラックなところもある。鄒●(王へんに晋)さんによると、天壇を見学した時に、婚礼用写真の撮影をしているカップルがいた。花嫁は胸の開いたドレスを着ていて冷たい風に吹かれ寒そうにしていた。「島田先生は遠くからそれを見て、『そんなに長い時間、撮ってるの?撮影が終わったら離婚しちゃうよ』なんていうんですよ」。

ミステリーファンは書いてみたらいい

スタッフによれば、中国台湾地区と日本の出版社2社が合同で、島田荘司の名前を冠した「島田荘司推理小説賞」を作った。これは中国語圏専門の推理小説賞で、2年に1度募集を行い、今年ですでに3回目を数える。「このコンクールも中国大陸に開放したらいい。プロットを思いついた愛好者はネットで投稿方法を検索してほしい。受賞作は中国台湾地区と日本で出版され、印税収入以外に、島田氏から直接指導を受けることができる」という。

 

 

「人民網日本語版」より 2013年10月18日

 

 

 

 

 

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