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ソチ冬季五輪で、中国でもウィンタースポーツ熱高まる

 

開催中のソチ冬季オリンピックでは、連日熱戦が繰り広げられており、ショートトラック・スピードスケートやスノーボードなどの競技に、中国人の関心が集まっている。ソチ五輪をきっかけに、多くの人がウィンタースポーツに挑戦してみたいと思っていることが判明した。中国青年報社会調査センターが先週、民意中国網とポータルサイト「テンセント(騰訊)」を通して行った調査によると、回答者4506人のうち、「オリンピックの試合を見て、ウィンタースポーツをやってみたくなった」と答えた人は78.5%に達した。中国青年報が伝えた。

○ソチ五輪、中国人の最大の関心事は?

ソチ五輪を観て、中国の人々は、具体的にどのような事に関心を抱いたのだろうか?調査の結果、中国人が注目する事柄は、「中国代表が獲得したメダル数(38.6%)」「白熱した素晴らしい試合(20.5%)」「ソチ現地の様子(12.2%)」などだった。

華南師範大学スポーツ科学学院の譚建湘・教授は、次の通りコメントした。

中国政府はここ数年、ウィンタースポーツの発展に力を注いでいる。前回のバンクーバー冬季五輪で好成績を獲得したことのほか、五輪の競技別成績が全国運動会の獲得ポイントとして組み込まれるシステムも、全国各地がウィンタースポーツを重視し、選手強化に取り組み始めるきっかけとなった。

多くの南方都市には、スケートリンクが建設され、シングル、ペアなど数種目のフィギュアスケートのトレーニングが行われている。また、スキーに夢中になる市民も増え続けている。このような傾向は、ウィンタースポーツが大きな発展潜在力を持っている事実を裏づけている。

調査によると、回答者の52.6%は、「ウィンタースポーツが好き」と答えた。種類別でみると、最も人気が高かったのは「スケート(42.8%)」で、「スキー(37.4%)」がこれに続いた。「カーリング(7.0%)」や「スケルトン・ボブスレー(5.3%)」「アイスホッケー(5.1%)」などに自らトライしてみたいという人もいた。

○ウィンタースポーツを全国規模の国民的スポーツに

中国では、ウィンタースポーツの普及は、長い間立ち遅れていた。中国人がウィンタースポーツを行う上での障害となる原因として、「レッスン・トレーニング費用が非常に高い(30.3%)」「氷や雪に恵まれた地域が少ない(25.1%)」「スキー場やスケートリンクなどの施設が少ない」などが挙げられた。このほか、「専門のコーチが少ない(6.1%)」「非常に危険(4.5%)」などを指摘する人もいた。

スポーツ指導者の許真友氏は、冬季五輪で、とりわけロシアに注目している。「スポーツ大国のロシアでは、アスリートの競技レベルが、国民の身体能力レベルや国家当局の選手育成能力を反映している。中国は、ウィンタースポーツに対する投入額を増大すべきだ。住人の多くが雪を見たこともない南方エリアでは、政府がウィンタースポーツにもっと投資する必要がある。ある都市では、ショッピングセンターにスケートリンクが設けられ、多くの子供がスケートを楽しんでおり、大人気という。しかし、このような設備はまだ余りにも少ないのが現状だ」と許氏は語った。

 

「人民網日本語版」2014年2月18日

 

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