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ハイアールの無人工場、「中国製造2025」の模範を示す

 

インターネットを使い、マウスを動かすだけで冷蔵庫を作れることを、あなたは想像できるだろうか?これは伝統的な工業の時代では夢物語であったが、ハイアールが瀋陽市に構える冷蔵庫無人工場では現実となった。7月1日付で人民網が伝えた。

ハイアールは中国家電メーカーの中で、最も早くインターネットとの融合によるモデルチェンジを実現したものとなっている。瀋陽市の冷蔵庫工場の「スマート・インタラクティブ製造プラットフォーム」は、研究開発と消費者のニーズを効果的に結び付け、バリューチェーン全体を貫くことで、消費者、製品、ロボット、生産ラインのリアルタイムの連結を実現した。これで、消費者は家庭内でインターネットを使い、自分専用の冷蔵庫を注文することが可能になった。

「インダストリー4.0」の波が世界中を席巻する中、中国が制定中の「中国製造2025」戦略(中国製造業10カ年計画)も、工業スマート化を未来の産業発展の重要な方向としている。ハイアールの同工場はスマート・インタラクティブ製造を基礎とし、オーダーメイドを主軸とし、全フローの統合を手段とし、「中国製造2025」の模範を示した。

同工場は、「中国製造2025」で模範的な存在となっただけでなく、中国の家電製造強国から創造強国への転換における先駆者となっている。中国家電協会の姜風理事長は、「インダストリー4.0潮流の中、製造業の変革はもはや既存の製造理論の小規模な修正ではなく、インターネット・情報通信技術との融合により製造システムの画期的な変化を図るものだ。同工場は世界初のスマート・インタラクティブ製造工場として、消費者の個性的なニーズに適応したスマート製造の可能性を世界に示した。これは中国冷蔵庫産業の国際競争力の向上にも貢献している」と指摘する。

インダストリー4.0は未来の情報技術と工業の融合による発展モデルとして登場し、各国企業のインターネット時代への対応力を反映している。いまや、多くの家電メーカーが無人工場、スマート製造にモデルチェンジしようとしているが、生産ラインによって構造が異なるため、そのスマート化製造の進捗状況も一様ではない。実践の結果を見る

と、ハイアールを始めとする企業は企業と消費者のニーズを切れ目なく結びつけるスマート製造システムを構築しており、時代変革の最前線を歩んでいると言える。

 

チャイナネットより2015年7月3日

 

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