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外国人観光客に最も人気の都市は北京、上海、西安

 

旅行サイト・携程旅行網はこのほど、「2016年インバウンド観光の動向分析報告書」を発表。報告書によると、インバウンド観光客(訪中外国人観光客)で最も多かったのは韓国人で、前年同期比300%以上増となった。インバウンド観光客に最も人気だったのは万里の長城や頤和園、秦始皇陵兵馬俑など、歴史ある観光スポットだった。華商報が報じた。

統計によると、携程網を通して中国に旅行に来るインバウンド観光客で最も多かったのが韓国人。前年同期比3倍以上増となった。次に多かったのが日本人で、同比200%以上増だった。その他、トップ10を見てみると、日本がタイと入れ替わり4位に順位を上げたほか、マレーシアが15年の10位から7位に順位を上げ、7位だったベトナムに取って代わった。

インバウンド観光客の入国が多い中国の都市トップ10は、上海、北京、厦門(アモイ)、広州、成都、杭州、青島、深セン、南京、西安。うち、韓国、日本、タイからの観光客は上海、北京、成都の3都市からの入国が多かった。一方、マレーシア、シンガポールからの観光客は広州と厦門からの入国が多かった。

同報告書によると、インバウンド観光客に最も人気の観光地は北京、上海、西安。うち、54.3%が北京に、14.5%が上海に行っていた。西安は9.2%だった。その他、中国中部の都市で人気だったのは成都、桂林、麗江などで、南部地域で人気だったのは広州、厦門だった。また、インバウンド観光客に最も人気だった観光スポットトップ10には、万里の長城、頤和園、紫禁城,兵馬俑、秦始皇陵、陽朔西街、上海外灘(バンド)などが入り、インバウンド観光客が中国の歴史・文化が詰まった観光スポットを非常に好んでいることが分かった。その他、黄山、峨眉山、虎跳峡、西湖など、自然の美しい観光スポットも人気だった。

滞在日数を見ると、インバウンド観光客の旅行は比較的ゆとりがあり、1つの観光地に平均3.4日滞在していた。また、観光スポットを見学するほか、中国語や太極拳を学んだりするインバウンド観光客もいた。見知らぬ都市の文化や歴史をじっくり体験しようとしているインバウンド観光客の姿が浮かび上がる。インバウンド観光客は、「シルクロード経済ベルト」と「21世紀海上シルクロード」の観光業に明らかな牽引的役割を果たしている。携程網のインバウンド観光の専門家は「昔のシルクロード上にある都市は、古い歴史、伝統ある文化を誇る。海上シルクロード沿線の名所旧跡も多く、これらは外国人の旅行に対するニーズを満たす。『一帯一路』(1ベルト、1ロード)は、自然とインバウンド観光客に好まれる観光地となるため、関係する省の観光業はここ数年急速に発展し、インバウンド観光客に人気の新たな目玉となっている」と分析している。(編集KN)

「人民網日本語版」2016年5月11日

 

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