現在位置: ニュース>社会
アジアの電子ゴミが5年間で63%増加 国連大報告書

 

電子機器や家電製品などの廃棄物の総称。主な品目として、PC、ディスプレイ、携帯電話、テレビ、冷蔵庫、照明器具などがある。電子製品の多くには銅や金などの貴金属や希少金属(レアメタル)が使用されており、取り出して売ればビジネスになるが、一方で、発癌性のある重金属やホルモンを攪乱する難燃剤など、有害物質が含まれており、環境汚染や健康被害の一因になると指摘されている。

このほど、国連の学術機関である国連大学(United Nations University)が発表した報告書によれば、過去5年間にわたり、古いパソコンや携帯電話などの「電子機器ごみ」の発生量が東アジアや東南アジアで63%急増した。調査した12カ国のうち2015年の発生量トップは中国で、2010年から2015年まで5年で2倍になったという。

「バッテリや電気コードを備えるあらゆる種類の機器の数量はますます多くなるため、電子廃棄物の総量が増えつつある。」と国連大学のRuediger Kuehr氏は述べた。「技術的な見地から言うと99%の電子廃棄物がリサイクルすることができるが、経済的には引き合わない。官民両レベルにおける関心を高め、優れた政策決定の実現へとつなげていきたい」と同氏は呼びかけた。

回収された電子廃棄物

人民中国インターネット版 2017年1月22日
 
 

 

人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。 京ICP備14043293号
本社:中国北京西城区百万荘大街24号  TEL: (010)6831-3990  FAX: (010)6831-3850