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女子大生就業調査:幸福感が高い「教員」、報酬に期待できる「Eコマース企業」

 

大学生の就活シーズンが再びめぐってきた。第三者教育データコンサルティング調査機関・麦可思(MyCOS)研究院はこのほど、中国の女子大生の就業状況に関する調査報告を発表した。これによると、中国の女子大卒生が最も多く就業する仕事は経理職だった。また、彼女たちが入職後、最も報酬に対する期待が持てる業界はEコマース業で、最も幸福感が高いと予想する職業は教員であることが報告から明らかになった。中国新聞網が伝えた。

〇最も多くの女子大生が従事する仕事は?-経理、教員、看護師

今回の報告は、2012年度大学卒業生の卒業3年後、および2015年度大学卒業生の卒業半年後の追跡調査の結果を取りまとめたもので、回答サンプル総数は2012年度大学卒業生が約25万人、2015度卒業生は約4万人だった。

女性の大卒生を全体的にみると、経理職は、大学学部および高等職業学校・高等専科学校の卒業生の就業人数が最多の仕事だった。

具体的にみると、大学学部を卒業した女性の就業数トップ5は順に、経理職、小学校教員、事務職、行政秘書、中学・高校教員だった。高等職業学校・高等専科学校を卒業した女性は、経理、事務職、看護師、カスタマーサービス担当、Eコマース担当だった。

就業後の仕事は、彼女たちが学校で学んだ内容とマッチしているのだろうか? 2015年卒業生を対象とした「業務内容と専攻の関連性」に関する調査によると、女性の職業トップ10のうち、看護師(学部卒:99%、高等職業学校・高等専科学校卒:98%)における関連度が最も高かった。そのあとには、教員(学部卒:94%)と経理(高等職業学校・高等専科学校卒:90%)が続いた。

事務職(学部卒:35%、高等職業学校・高等専科学校卒:29%)および行政秘書・行政補佐(学部卒:36%、高等職業学校・高等専科学校卒:34%)は、採用条件がそれほど高くなく、専門性も強くないことから、業務内容と専攻の関連性は比較的低かった。

〇報酬に期待できる職業は?-女子大生はEコマース企業を有望視

就業後の報酬については、2015年度卒業生の卒業半年後のデータによると、大学学部卒の女性の職業トップ10のうち、銀行窓口担当者の月収が最も高く4586元(1元は約16.6円)だった。Eコマース担当者が4037元でこれに続いた。

報告によると、2012年度卒業生の卒業3年後の月給を分析したところ、Eコマース担当者が上位をキープ、月収は6675元、増加幅は110%だった。将来のキャリア発展の見込みが最も高いのは看護師で、2012年卒業生の場合、半年後の月収は3027元、3年後は6558元と、増加幅は117%に達した。

高等職業学校・高等専科学校を卒業した女性の職業トップ10のうち、月収が最高だったのはEコマース担当者(3488元)で、カスタマーサービス担当者(3263元)がそれに続いた。だが、中期的なスパンで見ると、2012年度卒業生の卒業3年後の月収が最も高かったのは、看護師(4779元)とEコマース担当者(4665元)で、増加幅は看護師が98%、Eコマース担当者が82%だった。

〇女子大生にとって幸福感が最も高い職業は?-教員、銀行員、看護師

報告における2015年度卒業生の統計データによると、大学学部を卒業した女性が就く職業トップ10のうち、満足度が最も高かったのは、銀行窓口担当者、看護師、高校・中学教員で、75%に上った。

高等職業学校・高等専科学校を卒業した女性が就く職業トップ10の中で満足度が最も高かったのは、幼稚園教員と小学校教員で、70%だった。

報告によると、就業満足度はさまざまな要因と関係があり、月収、仕事の負担度、仕事上のストレスなどはいずれも、職業に対する満足度に影響を及ぼしている。教員という職業については、比較的安定しており、夏休み・冬休みが比較的長く、周囲に尊重されることなどから、満足度が高くなっているとみられる。(編集KM)

 

「人民網日本語版」2017年3月2日

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