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中央政治局会議 中国経済の7大シグナル発信

 

▽第2のシグナル:市場メカニズムをより多く運用して「ゾンビ企業」に対処する

 

生産能力の削減とデレバレッジが牽制し合い、「ゾンビ企業」の撤退が債務処理などの難問をもたらす……経済発展の主軸である供給側構造改革は下半期、どうやって難問を解決して力を発揮していけばよいだろうか。

会議での見方:供給側構造改革を揺るぎなく深化させ、「三去一降一補」(過剰生産能力の削減、在庫の削減、デレバレッジ、コストの引き下げ、弱点の補強)を深いレベルで推進し、「ゾンビ企業」の処理という重要ポイントをしっかりと把握し、市場メカニズムをより多く運用して優勝劣敗を実現させる必要がある。

コメント:北京大学国家発展研究院の盧鋒教授は、「『ゾンビ企業』の処理が下半期供給側構造改革の努力目標の1つになることは間違いない。過剰な生産能力と『ゾンビ企業』のガバナンスでは、政治と企業の関係および政治とビジネスの関係の改善をより重視し、市場や法治に基づいて自力で生き残る力のない企業には撤退を迫り、撤退が困難な企業にはスムースな撤退のために適切な支援を提供して、過剰生産能力という難題を総合的に解決するとともに、構造調整を後押しすることが必要だ」と指摘した。

 

▽第3のシグナル:地方政府の債務リスクを積極的・安定的・適切に解消する

 

上半期、中央政府は地方政務の債券発行や資金調達を規範化するためにさまざまな政策を打ち出してきた。一部の地方政府で引き続き債務が急増する問題に直面して、今後はどのようにして債務リスクの予防を一層強化していくか。

会議での見方:累積する地方政府の債務リスクを積極的・安定的・適切に解消し、地方政府の債券発行と資金調達を効果的に規範化し、隠れた債務の増加を断固として制御する必要がある。

コメント:中国財政科学研究院の劉尚希院長は、「このたびの中央政治局会議は下半期の地方政府の債務管理の強化についてより高い要求を打ち出し、地方政府が担う建設任務の重さを考慮して、一方ではさらに債券発行・資金調達の方法を規範化し、地方の発展に向けた積極性を保護し、また一方ではさらに厳格に隠れた担保、融資プラットフォームでの債券発行、偽の官民パートナーシップといった規律違反の債券発行の行為を制御し、タイミングよく債務を識別し、償還の責任を明確にして、リスクを『みんなで引き受ける』ような事態は防がなければならない」と述べた。

 

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