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中国、金融危機発生以降10年間で輸入額が5815億ドル増加

 

中国商務部(省)の高峰・報道官は28日の北京での記者会見で、2007年に世界金融危機が起きてからこの10年の間に、中国の輸入額は5815億ドル(約65兆1280億円)増え、世界の増加幅の約20%を占めていると指摘した。

高報道官によると、中国は現在、世界最大の市場の一つとなっており、輸入が世界のシェアの約10分の1を占め、世界の貿易回復に大きく寄与している。16年、中国の輸入関税や増値税・消費税は合わせて1兆5400億元(約25兆4100億円)と、中国全国の税収の23.4%を占めている。貿易により、直接または間接的に約1億8000万人の雇用が創出された。中国全国で5人に1人が貿易関連の仕事をしている計算になる。

輸出の面では、16年、中国の輸出の世界市場におけるシェアは11年の10.4%から13.2%に上昇した。また、同年、「一帯一路」(the Belt and Road)参加国への中国からの輸出は27.7%を占め、11年に比べて3.8ポイント上昇した。発展途上国や新興市場への輸出は45.6%を占め、11年に比べて3.1ポイント上昇した。

高報道官によると、中国の貿易企業のイノベーション能力、ブランド構築、マーケティング能力は継続的に強化され、自主ブランドで、自主的知的財産権、マーケティングの自主ルートを有し、ハイテクで、高い付加価値があり、高いコストパフォーマンスの商品の輸出の成長ペースが従来型商品のそれを上回っている。越境EC、市場品購買方式など、新業態も急速に成長中で、輸出の新たな成長ポイントとなっている。

高報道官によると、今後、中国は引き続き輸入を拡大し、バランスの取れた対外貿易の発展を促進する。また、2018年中国国際輸入博覧会を成功させ、各種貿易摩擦に適切に対応する。(編集KN)

 

「人民網日本語版」2017年9月30日

 

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