日本将棋連盟と豊田通商株式会社の共催による第三回「豊田通商杯」将棋大会が1月26日(旧暦1月2日)、北京龍潭湖廟会で開催された。廟会は、北京の庶民たちが好む伝統的な春節(旧正月)のレクリエーションであり、今回の将棋大会は、そこに日本の文化色を添えるものとなった。
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会場の一角 |
対戦中の学生 |
日本の将棋の中国における歴史は長い。日本将棋連盟は1995年以来、北京、上海、広州の三大都市で様々な普及活動を行っている。2004年の春節には、北京の龍潭湖廟会で、初の日本将棋挑戦試合が開催され、将棋は多くの青少年に人気を博した。今大会では、主催者側は、日本のプロ棋士3人を現地に招き、子供たちへの指導や、将棋のアマ選手との試合を行った。彼らの来訪は多くの愛好者に歓迎された。
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小学生に技術指導する上田初美・日本将棋連盟女流二段棋士 |
同時に3人の学生と対戦する、青野昭市・日本将棋連盟九段棋士(右) |
日本の将棋と中国の象棋の駒の動き方には、共通する部分はあるものの、異なる部分もある。中国の象棋は駒が交差線上を移動し、取った相手の駒は再利用できない。けれど日本の将棋は「取った駒は使える」という独特のルールがある。両方を比べると面白さが増す。日本将棋連盟北京部の責任者、李民生氏によると、現在、中国では10万人の学生が将棋を学んでいる。上海や北京の小、中学校において、将棋のクラスが設けられており、数多くの生徒が将棋を好んでいる。
今大会の主催者である豊田通商株式会社の袴田勇部長は「日本の将棋を通じて日中両国の青少年の友好往来を増進し、さらに理解を深めることを期待します」と語った。(文=劉玉晨 写真=沈暁寧)
人民中国インターネット版 2009年2月3日
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