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プロフィール |
史載祥 1965年南京中医薬大学、1981年北京中医薬大学修士号取得。中日友好医院中西医結合循環器センター首席専門家。北京中医薬大学教授、博士指導。外来診察日は月曜午前、木曜午前。 中日友好医院HPアドレス http://www.zryhyy.com.cn/ | 今回、診察室を取材させていただいた、中日友好医院中西医結合循環器センター首席専門家、史載祥先生は中医師のなかでも傑出した「老中医」です。「老中医」は臨床経験を重ね、技術と実績を持ち、豊富な中医学の知識を兼ね備えています。「老中医」は、全国での影響力や病院の推薦などによって国家衛生部(日本の厚生労働省に相当)から認定されます。その老中医・史載祥先生にお話を伺いました。
―― 診察において重視していることは何ですか?
史先生 患者がつらい症状の中で、もっとも重要な訴えは何かを聞き、四診、辩証(四診をもとに総合的な分析と判断)を通し見極めてから、患者に最適な治療法と速やかな治療効果を発揮する薬を選択することです。
―― 『老中医』として心がけていることはありますか?
史先生 患者に対して綿密に丁寧に診察をすることのほかに、若い中医師に中医学の伝統をどのように伝えて指導するか、また、近年の中西医結合治療の伝承と発展について日々思考を巡らせています。
中医のかかり方を知りたい
中医は病院・診療所だけではなく、中薬の薬局店内の一角に診察コーナーを設けて気軽に受けられるお店もあります。今回は一般的な「総合病院」での診察の受け方とその流れを見ていきます。なお、受診の際は中国語が堪能な方の同伴をお勧めします。
「挂号(受付)」 ほとんどの病院では正面入口に外来担当医の案内が設置されているので、希望する中医科、中医師をご自分で選び、まず「挂号(受付)」をします。受付代(登録代)+診察代を前払います。
「診察代」 各医師は診察人数が決まっています。日本と違う点は医師によって診察代が異なります。取材した中日友好医院では1元~300元までと医師の階級により異なります。臨床経験が豊富で実績のあるベテラン医師になるほど高めです。
「カルテ」 カルテを持っていない患者はカルテを購入します(2011年3月現在1元)。中国ではどの病院にかかってもカルテ1冊に書き込まれるので患者自身が管理します。
一、受付を済ませ、指示された診察室前に行き、順番を待ち医師の診察を受けます。
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切診(脈診) |
「処方箋」例 |
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