現在位置: 中日交流
震災後の日本を見て
地方政府対外宣伝幹部が所感

 

「日中不再戦」の巨石 

李苓 寧夏回族自治区党委員会宣伝部副巡視員

周恩来総理が訪れた京都嵐山では、私たち一行は周恩来総理の人柄と中日友好のために捧げた功績を偲びました。同時にここで「日中不再戦」と彫った巨石を目にしました。70歳を超えた老人が傍らに座って涼んでいました。私はおじいさんに近寄り握手をして記念写真を撮りました。中日両国の世々代々の友好が両国国民の共通の願いであることを示したのです。

帰国後、「日中不再戦」という石碑の由来をインターネットで調べたところ、京都清水寺の貫主を務める森清範氏の恩師・大西良慶氏の提案で建立されたことが分かりました。高さ3㍍、中国大陸に向けて建てられたこの石碑は、日本は再び中国、アジア及び世界と戦争を起こさないという強い気持ちを込めたものです。

ちなみに、私はネットで意外にも中国の杭州に同じ文字を彫った石碑があることを知りました。それは1962年、日本の岐阜市と杭州市が友好都市を結んだ時、杭州と岐阜にそれぞれ1基ずつ侵略戦争に反対する記念碑を建てました。岐阜市側から贈られた碑文は「日中不再戦」で、杭州市側からのは「中日両国人民世世代代友好下去」でした。「遠くの親戚より近くの他人」とよく言われているように、国と国も同じです。中日両国の世々代々の友好は、中日両国国民だけではなく、間違いなく世界の発展と安定にも貢献します。

京都・嵐山の中ノ島公園に建つ「日中不再戦」の石碑(写真・呉静波)

 

友好事業の建設者に 

楊栄耀 浙江省人民政府新聞弁公室副主任

代表団の日本訪問中に、「7.23」温州高速鉄道の追突・脱線事故がありました。日本の一部の大メディアは事実に基づかず、歪曲してこの事故を報道し評論しました。中国の高速鉄道の技術や建設などについて、嘲笑・風刺したり、災難を面白おかしく報じたり、横やりを入れたりしました。これに対して、陸彩栄訪日団団長は日本の政界やメディア界の有識者との座談会席で、中日両国のメディアは相手国のことを全面的、客観的、公正な報道をして、中日友好の建設者になろうと強調しました。

マスメディアの実践は、現代社会ではメディアが人々の現実世界への認識や理解に大きな役割を果たしていることを十分に裏付けました。だからこそ、訪日団のメンバーは、日本のメディア関係者と懇談する時、両国のメディアは交流と協力を強め、相互訪問、紙面協力などの形を通じて、両国国民の友好感情を深め、両国国民の相互理解と相互信頼を促進しようと呼びかけたのです。

来年、浙江省と静岡県は友好省県提携を結んで30周年を迎えます。浙江日報社と静岡新聞社は長期にわたって交流協力してきたよい関係をもっています。訪日期間中に、静岡新聞社で北村敏広専務、桂英治常務、大須賀紳晃局長などメディア関係者と座談会を開いた時、訪日団の中の浙江省対外宣伝の1員として、浙江省と静岡県のメディア界が友好省県提携30周年の良いチャンスを十分に生かし、さらに新たな交流分野を切り開き、プロジェクトにおける協力を強化し、メディアの機能を活かして、経済・貿易、観光、文化、スポーツなどのあらゆる分野で、各種のレベルの交流協力を推し進めましょうという希望を述べました。

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