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中国の国宝「清明上河図」、東京で初の海外公開

 

文、写真=呉亦為

中国の北宋時代(960~1127年)の宮廷画家・張択端が描き、中国絵画の最高傑作と讃えられる「清明上河図」が、日本で公開されることになった。これは、中日国交正常化40周年の記念行事として日本・東京国立博物館で来年開催される特別展「北京故宮博物院200選」に出品されるもので、同作の初めての海外展示となる。

「清明上河図」は、清明の時節の、北宋の都・開封(現在の中国河南省開封市)の城門内外の繁栄ぶり、人々の暮らしを細かく描いている。全長約5メートル、縦24センチの絹本製の絵巻の中に登場する人物は約780人。繁栄を願う中国人の心を象徴する至宝で、国家一級文物にも指定されている。

塚本麿充・東京国立博物館東洋室研究員は、「非常に長い間、北京の故宮博物院にアプローチを重ね、ようやく双方の気持ちを合致して、この素晴らしい作品が初めて日本で展示されることが実現することに、心から感謝の意を表します」と語った。

「北京故宮博物院200選」は2012年1月2日~2月19日、東京・上野の東京国立博物館で開催される。「清明上河図」は1月24日までの限定公開。

「北京故宮博物院200選」のポスター

 

 

人民中国インターネット版 2011年12月30日

 

 

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