中日国交正常化40周年を記念し、世界手漉き紙文化振興会主催による第3回手漉き紙「おおむらさき」に見る 中国日本風景写真展が、9月15日から20日まで北京日本文化センターで開催された。
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手漉き紙写真展会場 |
世界手漉き紙文化振興会大多和宜伸理事長 |
手漉き紙は、中国において発明され、後に日本に伝わり両国において創意工夫を重ね、現在では伝統技術として様々な形で使用されている。その中でも手漉き紙への写真印刷は、情緒深く表現できる素材として中国日本の文化的な風景を表現するに最適であるという。絵画と見間違うほどだ。
中国での手漉き紙写真展は、杭州、成都・重慶に続き北京は第3回となった。「中日の都」「中日の山」「中日の文化・風景・伝統行事」をテーマに、両国で写真を募り、約60点を展示している。
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柳志さんの作品『騰龍峡谷』 |
楊貴妃大賞『礼士胡同』 |
中日文化風景賞金賞は、峡谷に力強く流れ落ちる滝、『騰龍峡谷』を写した柳志さんの作品。楊貴妃賞金賞は胡同で暮らすお年寄りの穏やかな日常風景を写した、角田さえ子さんの作品『礼士胡同』が受賞した。手漉き紙による写真作品は、どれも中日の情緒深く東洋的な神秘性を引き出している。
主催者である静岡市在住の世界手漉き紙文化振興会大多和宜伸理事長は、「北京で手漉き紙写真展を再度開催したいとの思いもあるが、富士山と中国の泰山が友好山の関係にあるので、次回は泰山がある山東省泰安市か静岡県三島市と姉妹都市である浙江省麗水市で開催したい」と意気込んだ。(文・写真=馬島由佳子)
人民中国インターネット版 2012年9月21日
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