文・写真＝孫雅甜

演劇オリンピック国際委員会のトルサブロス（Theodoros Terzopoulos）主席（中央）

11月27日、第6回演劇オリンピックの第1回メディア発表会が北京で行われた。演劇オリンピック国際委員会のトルサブロス（Theodoros Terzopoulos）主席が1ヶ月間にわたる第6回演劇オリンピックは北京で行うと紹介している。

「競技を重視する体育オリンピックと異なり、演劇オリンピックは異文化間の対話に重点を置いている」とトルサブロス（Theodoros Terzopoulos）は言った。「この活動の成功を祈る。」

第6回演劇オリンピックは「夢」をテーマに国内外45作品程を上演する予定であり、現代劇、オペラ、舞踊劇、戯曲など主要な演劇芸術ジャンルを含む。開幕式では中国オリジナルオペラ『永楽』が上演される予定。この劇は明代の永楽皇帝が百科全書的文献集『永楽大典』を編纂する物語を題材にし、林兆華が芸術総監督を、易立明が監督を担当している。

北京市文化局の担当者によると、演劇オリンピックの間、中国組織委員会は各劇場でなるべく低い価格の入場券を設定して、少しでも多くの市民に劇場に足を運んで欲しいと言っていた。また、この活動期間には演劇の講座や芸術家のアトリエなどの活動も行われ、より多くの市民が演劇普及活動に加わる機会が準備されている。

「演劇オリンピック」は世界的名演劇監督兼劇作家のトルサブロス（Theodoros Terzopoulos）や鈴木忠志、ロバート・ウィルソン（Robert Wilson）によって発案された国際演劇活動で、世界演劇芸術の発展を促すことが旨としている。第一回演劇オリンピックは1995年にギリシアのアテネで行われ、その後は日本の静岡、ロシアのモスクワ、トルコのイスタンブール、韓国のソウルで第2回から第5回が行われた。

人民中国インターネット版　2013年11月28日