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中国の中等教育における日本語教育の広がり

 

基調講演者とパネリスト

 

21世紀のグローバル社会を生き抜くために必要な人材育成には外国語教育が大きな貢献をする、また英語だけでなく多様な言語を学ぶ機会を若い人たちに提供することが重要であることをテーマにしたシンポジウムが4月12日、上海で開催された。

 

会場全景

 

このシンポジウムは、中国教育学会外国語教学専業委員会、国際交流基金北京日本文化センター、公益財団法人国際文化フォーラムという日中の3つの組織が共催し、中国各地から、外国語教育に力を入れている学校の校長や外国語教育責任者、日本語教師など約120名が参加した。

 

林游嵐氏発表

 

基調講演では、米国中小学中文教師協会執行長の林游嵐氏が、外国語教育こそ、思考力、協働力、コミュニケーション力など多文化多言語社会、情報化社会に適応する力を育むことができると述べた。続いて行われたパネルディスカッションでは、中国の多言語教育の一つの選択肢として第二外国語としての日本語教育を広げていく可能性をテーマに、日中の専門家からの報告が行われた。

 

 

 

 

国際交流基金北京日本文化センターの調査によれば、中国各地ですでに80校が第二外国語としての日本語教育に取り組んでいる。二外日本語の授業で使う教材も2013年には『好朋友』(大連教育学院、公益財団法人国際文化フォーラム共同制作)と『艾琳学日語 エリンが挑戦!にほんごできます。』(国際交流基金北京日本文化センター制作)がそれぞれ外語教学与研究出版社、人民教育出版社から出版されている。

今回のシンポジウムがきっかけとなり、第二外国語としての日本語教育への取り組みが広がることともに、グローバル人材育成をめざした日本語教育が行われることが期待される。

 

人民中国インターネット版 2014年4月22日

 

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