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矢野浩二さんが講演とゲーム
北京第二外語講堂は爆笑の渦

文=陳蘊青

 

12月2日、北京第二外国語学院は、中国で活躍している俳優・矢野浩二さん(40)と学生との交流会を同校講堂で開催した。300人近くの学生らが参加した。

床に座る学生もいて会場は超満員

 

矢野さんはユーモアたっぷりに、芸能人としての経験を中国語で語った。ひょんなことからそれまでの仕事をやめて、俳優の世界に入り、日本の映画やドラマでは端役ばっかりだった。ある時、中国ドラマに出演する機会に恵まれ、初めて大役を演じた。2001年、アルバイトで貯めた90万円を持って中国にやって来た。ところが一年近く、仕事が見つからず苦労した。やっと出演できることになった時は、大喜びで、その仕事に全精力を傾けた。最初のころは「悪い日本人役」ばかりだったが、次第に中国で認められ、今では中国一番人気のある日本人俳優として活躍している。

芸能人としての経験を語る矢野浩二さん

 

矢野さんはこうした経験談を紹介した後、自分の成功のひけつを披露した。人生には楽しい時も、苦しい時もあるが、一番大切なことは、どんな時も真正面から自分に向き合い、現実に向き合い、どんな情況になっても、穏やかな気持ちで努力し続けることだ、と語った。話は日中関係にも及び、困難な状況に陥っている今こそ、両国民は穏やかな気持ちを失わないことだ、持論を述べた。

「ゲームに参加したい人は手を挙げて」

 

この後、矢野さんは学生9人をステージに招いて、あるゲームを紹介した。このゲームはパントマイムで行い、二チームに分かれて、言葉をしゃべらず、体の動きや表情だけで、順番にある字句の意味を伝え、最後の人はこの字句が何かを示す。矢野さんと学生の演技を見て、会場は爆笑が絶え間なかった。特別参加していた俳優の関口知宏さん(42)もこのゲームのヒントを示した。どんなメッセージでも伝える過程で中身が変わり、自ら体験やフェイス・トゥ・フェイスの交流だげが事実を正確に伝わることが分かるゲームだ。

「カをやっつける」という言葉をパントマイムで演じる矢野浩二さん(左から2人目)

 

「群盲象をなでる」を次の人に伝える大学生

 

特別ゲストの関口知宏さん(右)

 

主催者は学生たちに国際的視野を広げ、異なる視点によって世界を認識することができる機会を与えることを趣旨としていたが、交流会の後で、友だち一緒に見ていた2年生の女子大学生は「矢野さんはドラマで何回も見ていましたが、お話を聞いてますます好きになりました。中日交流のことも考えさせられました」と語っていた。

交流会が終わり矢野さんを囲んで全員で記念写真

 

学生たちにサインをせがまれる関口知宏さん(中央)

 

 

 

人民中国インターネット版  2014年12月3日

 

 

 

 

 

 

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