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中国の大学図書館館長等35名が訪日交流・対話

 

 文・写真=遠藤香織

 

中国大学図書館担当者訪日団、笹川陽平・日本財団会長、大島美恵子・日本科学協会会長との記念撮影

 

 

6月30日、日本科学協会主催による「中国大学図書館担当者訪日団2015」が、笹川陽平・日本財団会長と大島美恵子・日本科学協会会長を表敬訪問した。

日本科学協会は1999年から日本財団の助成により「教育・研究図書有効活用プロジェクト」の一環として、日本の出版社や図書館、大学などから提供された図書を中国の53大学などに送る事業を行っており、これまでに340万冊以上の図書が寄贈された。さらに寄贈大学の図書館担当者を対象とした招聘プログラムを実施、6度目となる今年は、陳進・上海交通大学図書館館長を団長とする、中国各地の図書館担当者35名が来日した。

 

日本財団ビルで開催された表敬訪問で挨拶をする陳進・上海交通大学図書館館長

 

あいさつで陳進団長は、「中日関係が好ましくない時にも、このプロジェクトは継続した。今後は寄贈大学を100に拡大させていくとの話をうかがい、大変嬉しく思っている。今後も寄贈された図書を活用し、中日民間・文化交流に貢献していきたい」と抱負を語り、中国への図書輸入に関する中継業務を担当している中国教育図書輸出入有限会社の朱洪涛社長は「今までこのプロジェクトのために20万冊に及ぶ図書の中継を行ってきた。政治状況が不安定な時こそ、このような民間交流が重要である」とプロジェクトの意義を述べた。

 

「日中大学図書館フォーラム」で講演する陳団長

 

また、笹川陽平・日本財団会長は「このプロジェクトは、中国側の様々な協力があってこそ成立する。過去の成果は、日中双方で築き上げたもの」と強固な協力体制を強調。さらに「2000年にわたり友好な関係を築いてきた両国にとって、近現代における争いは、ごく短い時間に過ぎない。国民レベルでの相互理解を深め、お互いを正しく知ることにより、未来の中国を背負い、世界的指導者を育成する上で、このプロジェクトは極めて大切である」と意義を語った。

大島美恵子・日本科学協会会長は、「過去寄贈した340万冊の書籍が中国各地の図書館で活用されていることに感謝したい。今回の来日では、東日本大震災の被災地に設置された仮設図書館も見学予定である。今回の訪日では、より多くの日本の姿を見ていただき、両国の友好のため、存分に力を発揮してほしい」と希望を述べた。

さらに8日間の招聘プログラムでは、明治大学、東洋文庫、東京工業大学、公立はこだて未来大学、北海道大学の訪問見学のほか、東京工業大学附属図書館との共催で「日中大学図書館フォーラム」が開催され、両国の大学図書館界を代表する有識者が大学図書館の変遷と発展”をテーマに講演を行った。

また、同協会を通じて中国の大学に年間1万冊余の新刊図書を寄贈している野間省伸・講談社社長を表敬訪問し感謝の意を表した。さらに、被災地である宮城県山元町を訪れ、地域復興の拠点となっている「みんなのとしょかん」、普門寺などを見学し、復興への理解と地域の人々との交流を深めた。

 

「このプロジェクトは大学生や先生にもメリットがある」と語る中国教育図書輸出入有限会社の朱洪涛社長

 

開放感あふれる明治大学図書館エントランス

 

東洋文庫のモリソン書庫

 

ユニークな空間設計の公立はこだて未来大学

 

北海道大学付属図書館の自動化書庫

 

講談社表敬訪問(左から陳進団長、別立謙団員、野間省伸社長、胡暁明団員

 

「みんなのとしょかん」館長・菊池新一郎氏に図書を贈る訪日

 

「普門寺」住職・坂野文俊氏の震災に関する講話

 

 

人民中国インターネット版 2015年7月7日

 

 

 

 

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