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市川孝陶展が北京で行われた

文・写真=王浩
 
 

3月12日と13日の2日間にて、市川孝陶展は北京朝陽区芳草地にある茶家十職で行われた。今回の陶展では、市川孝氏による200近い作品が展示され、その多くは茶道にかかわりのある陶芸品であった。数多くの陶芸愛好者が展示会に足を運んだ。

 

 

市川孝氏は1967年生まれ、日本滋賀県出身で、最初は彫刻を専門に学んだが、その後は森岡成に弟子入りし、陶芸の道に励んできた。氏の作品には、黒、白と黄色が主に使われ、その素朴なスタイルが氏の独特な美意識を物語る。東京、京都などで陶展を行った経歴も多々あり、今回北京で行われたのが二度目だったという。

 

 

生活水準が上がるにつれ、多くの中国人は生活の質を重んじるようになってきた。たくさんの中国人が日本に買い物に行く一方で、中国の大きい消費市場もたくさんの日本芸術家を惹きつけている。今回の陶展が行われた茶家十職は中国の有名な茶道家である李曙韵氏が創設した、茶道文化の普及を目指す施設である。創設以来、当施設は茶道文化を通じて、多くの日本芸術家を中国に紹介してきており、すでに中日茶道文化の交流の活発な舞台となっている。

 

茶家十職とは

『輟耕録・四司六局』によると、宋の時代から、茶事活動にはすでに明確で緻密な分業があるという。具体的に言うと、飲食を担当する「厨司」、会場の飾りつけをする「帳設司」、お茶や酒を管理する「茶酒司」、お皿などをしつらえる「台盤司」、果物を用意する「果子局」、果物の砂糖漬けを用意する「蜜煎局」、線香とろうそくを用意する「香薬局」と「油烛局」および宴会を催す「排辦局」。

日本にも千家十職があり、これは三千家向けを主に茶道具の製作を家業とする十家の総称のことで、具体的に言うと、楽焼き(楽家)、一閑張り細工師(飛来家)、表具師(奥村家)、袋師(土田家)、金物師(中川家)、釜師(大西家)、塗師(中村家)、竹細工師(黒田家)、陶器師(永楽家)、指物師(駒沢家)だ。

李曙韵

1996年、「人淡如菊茶書院」を設立。茶道、花道の教育によって台湾地域の茶を愛する人々の美に対する理解や文化素質を向上させた。2003年から、七弦琴や舞踏、書道、花道、服装デザインなど芸術を整合し、劇場で一連のテーマ式の茶会を主催し、独特な劇場茶会芸術を切り開いた。

 

 

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