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伝統芸能の「小さな達人」観客を魅了

 

文・写真=阿羅美奈子

 

オープニングでは出演者全員が制服風の衣装で歌やダンスを披露した

 

 京劇、二胡、民族舞踊、武術、雑技など、中国伝統芸能の分野で将来を嘱望される青少年グループ「中華文化大楽園優秀才芸学生交流団」が来日し、5月11日に東京の有楽町よみうりホールで公演が行われた。会場は在日華僑華人を中心とした多くの観客でほぼ満席となり、来場した子どもたちは、同世代の「達人」が繰り出すパフォーマンスに釘付けとなった。

 

日本公演のために練習してきた「レット・イット・ゴー~ありのままで~」を日本語で歌うチワン族の覃昱翔さん

12歳の陳依妙さんも、二胡の全国大会で優勝している

 

4歳から中国の横笛「笛子」を習い始めた12歳の顧婧怡さんは、全国大会優勝の腕前を披露

 

広西チワン族自治区出身で16歳の陸暁婕さん

 

子供たちのパフォーマンスに魅了される来場者

 

開演前に登壇した鳩山由紀夫元首相は、今回出演する子どもたちを自宅に招待したエピソードにも触れ、「彼らは日本と中国を結ぶ平和と友好の大使。素晴らしい演技に触れることで、中国への理解を深めてほしい」とあいさつした。

 

団員のレベルを高く評価する鳩山由紀夫元首相

 

出演者のうち最年少の鄧鳴璐さんはわずか8歳だが、河南省の伝統劇「豫劇」の代表作でもある「ムーラン」の抜粋を演じ、大人顔負けの演技力と愛くるしい表情で来場者を魅了した。中国武術の世界大会で優勝経験を持つ首都体育学院の史龍龍さんは、中国武術の最高礼にあたる「抱拳礼」をレクチャーするなど、観客へのサービス精神も満点。会場を大いに盛り上げた。

 

豫劇を演じた鄧鳴璐さんは今年8歳の最年少メンバーとして参加

 

子どもたちと一緒に中国武術の動物のポーズをする史龍龍さん

中国武術世界チャンピオンの史龍龍さんが「抱拳礼」を観客にレクチャー

 

交流団の来日は2015年の開始から今年で3回目となる。今回は長崎、札幌、神戸でも公演を行った。

 

12歳コンビの顧婧怡さんと陳依妙さんが「天空の城ラピュタ」を合奏

 

北京市音楽舞踊学校の生徒による雲南省タイ族の民族舞踊「タイ族の傘」

 

 

 

人民中国インターネット版  2017年5月19日

 

 

 

 

 

 

 

 

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