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暮しに入り込んだ天気予報

 

生活に欠かせない

 

北京市西城区に住んでいる張建平さん(54歳)。勤め先は東城区にあるので、昔は自転車で通勤していた。そのため、出かける前に天気予報を聞くのが毎日の日課だった。「今日は風が吹くか、向かい風か追い風か、雨ガッパを持って行く必要があるかなど、心の準備が必要だった」と話す。今はマイカー通勤なので心配する必要はないが、その習慣は変わらない。「もう風や雨を気にすることはないが、今の天気予報は内容が豊かで細かく、役に立つ情報が多い。たとえば、『洗車指数』というのがあって、それを見れば、洗車に適しているかどうかが分かる。雨や砂ぼこりの可能性があれば、洗車はしない。ムダなことをしなくて済む」

 

台風の動向に注目する国家気象センターのスタッフ
「洗車指数」のようなサービスは、ほかにもたくさんある。「朝の体操指数」は、その日の天気が体を鍛えるのにふさわしいかどうかや、体を鍛えるのに最適な時間と場所を教えてくれる。「花粉情報」は、各地の空気中の花粉濃度を伝え、花粉症対策を講じるための手助けとなる。「紫外線指数」は、屋外で働く人が暑気あたりにならないよう注意を促したり、外出するときに日よけ対策をすべきかといった情報を提供する。

 

このほか、「服装指数」「カビ指数」「湿度」「大気汚染指数」「主な汚染物」など様々な予報があり、どれもこれも昔はなかった、日常生活に密接に関わる情報だ。

 

しかも今は、人々の活動範囲が自分の居住地だけにとどまらなくなっている。出張や旅行、出稼ぎなどによって、しばし故郷を離れることも多い。ときには海外へ出ることもある。このため、天気予報で注目する地点が、家族や友人の移動にともなって、かなり遠くまで広がる。

 

張さんは、息子が出張するたびに、出張先の天気におのずと注意がいくそうだ。温度はどのくらいか、雨は降るかどうかなどを確認し、息子と電話で話すときに、「明日は寒くなりそうだから暖かい服装で出かけなさい」などと注意をするという。

 

また、生活や仕事のリズムがますますスピーディーになっている今、天気情報を得る手段はテレビやラジオだけではなくなった。新聞や携帯電話のショートメール、インターネットでも知ることができる。

 

張さんは旅行の計画を立てるとき、インターネットで事前に今後一週間の天気を調べる。そして持っていく洋服や物を選び、スケジュールを決めるのだ。

 

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