テニス界の「猛女」　彭帥

プロの選手になってから4年になった彭帥は、元世界ナンバーワンのヒンギスやクライシュテルス、モレスモら世界一流選手を破ったことがある。彭帥の前任のコーチである馬偉開は、彼女は世界のトップ10にランキング入りし、世界四大大会のチャンピオンを勝ち取る実力があると固く信じている。

内向的で穏やかな多くの中国の女子テニス選手と違い、彭帥は外向的であり、強情で、感情を表に出す。そのため、一流選手を破ったかと思えば、無名の選手に負けることもよくある。さらに「意見が違う」と、コーチと喧嘩したこともあった。

幸いなことに、彭帥の恩師である馬偉開はついにこの「野生のウマ」を飼いならした。彼女のコーチになってから最初の2カ月間、彼はいかなる要求もトレーニングの計画も出さず、ただもっとも基本的なトレーニングと技術訓練をやらせた。彭帥は次第に、勝ちを焦らなくなり、精神が安定し、成績も上がっていった。

　現在、日増しに成熟し、落ち着いてきた彭帥は、テニスの名選手たちすべてにとって、軽視できない存在となっている。