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現在位置: オリンピック大会競技紹介

射撃

 

(一)ライフル射撃

射撃競技は銃器の発達に伴って1516世紀のヨーロッパを中心に世界に広まりました。15世紀、1463年のドイツ、ケルンのセントセバスティアヌス射撃クラブで競技が始まったという説もあります。

人間が発明した技術をスポーツに取り入れたこの競技は、1896年第1回アテネ大会からの歴史を持つオリンピック競技で、参加国数は陸上競技に次ぐ多さです。

競技の種目は使用する銃の種類、銃を構える姿勢や弾の数ごとに決められています。肉体的な耐久力をあまり必要としないため、若者からご高齢の方まで、幅広い年齢層のファンを得ています。肉体的に楽な分、たいへんな精神力が必要となるスポーツだけに、集中力をいかに高められるかが勝負の分かれ目といえる競技です。

(二)クレー射撃

トラップ 

トラップ射撃は1750年頃のイギリスで始まりました。トラップとは罠のことで、トラップ射撃では生きた鳥を罠のような箱に入れ、号令と同時に開けて鳥を飛び立たせ射撃しました。競技が盛んになるにつれ標的となる鳥が不足し、1866年ボストンのポートロックが空中で羽毛を充填したガラス玉の標的を考え出しました。さらに1880年代に英国のマッカスキーが石灰にピッチを混入して焼き固める現在のクレー標的を考案しました。トラップ射撃がオリンピック競技になったのは1900年第2回パリ大会からです。

スキート 

狩猟用の猟銃を使って、猟の練習用にアメリカで考案されたのがスキート射撃です。標的放出機を半円の直径部分の直線上に2機設置し、1個あるいは2個のクレー標的を射撃するスタイルが1920年頃確立しました。「スキート」とは古いスカンジナビア語で「撃つ」という意味。競技の隆盛とともに名前が必要になり、1926年公募により定められました。提案者のモンタナ州在住のハールバット夫人は100ドルの賞金を獲得しました。スキート射撃がオリンピック競技のクレー射撃に追加されたのは、1968年第19回メキシコシティー大会からのことです。

ダブルトラップ

ダブルトラップ射撃は歴史の新しい種目で、1996年のオリンピック、第26回アトランタ大会で初めて登場しました。この種目はトラップ競技の射面を兼用して使うことが多く、3番射台前方にある3基の放出機から2個の標的を同時に放出し、これを射撃します。男子は1番から5番射台まで順次2個ずつ5回繰返し、50個で1ラウンド。女子は4回繰返し、1ラウンド40個となっています。

射撃種目一覧 (北京2008

ライフル射撃

ラピッドファイアーピストル個人25m

男子

-

ピストル個人50m/25m

男子

女子

エアピストル10m

男子

女子

ライフル3姿勢個人50m

男子

女子

ライフル伏射個人50m

男子

-

エアライフル10m

男子

女子

クレー射撃

トラップ

男子

女子

スキート

男子

女子

ランニングターゲット10m

-

-

ダブルトラップ

男子

-

JOCより