田成平・労働・社会保障部部長の記者会見

3月9日、中国労働・社会保障部の田成平・部長は、全人代と全国政協の両大会の記者会見で「2008年、中国は引き続き積極的な就業政策を実行する」と述べた。

中国の総人口が多いため、経済発展と都市化の進展につれて、毎年、新たに増加する労働力は2000万人以上に達している。その中で、毎年、農村から都市に出稼ぎに来る農民は800万人に達し、就業状況は楽観視を許さない。

この五年来、中国政府は積極的な就業政策を推進してきた。新たな就職先をつくるほか、政府は資金を投入して、優遇政策と援助政策を実行し、再就職の援助や就業者への技能訓練の強化などの一連の措置も展開した。2007年、中国の都市と町で登録された失業者の率は4％で、就業情勢は基本的に安定している。今後、中国政府は引き続き積極的な就業政策を実行し、都市と農村をカバーする就業促進システムを完全なものにしてゆく。

田成平部長はまた、現在、中国の労働・社会保障制度の基本的な枠組みはすでに確立している、と次のように述べた。

「都市部では、老人福祉、医療、失業、労働災害や出産保険を含む社会保険制度がすでに確立し、都市と町の最低生活保障制度もすでに全面的に実施されている。農村部では、最低生活保障制度はすでに全面的に確立し、それがカバーする範囲は引き続き拡大している。農村部の養老保険制度は積極的に検討され、農村の新しい合作医療制度（農村医療共済）の改革も全面的に推進されている。都市部と農村部の医療救援制度はすでに全面的に確立した」（文・王浩）

人民中国インターネット版　2008年3月10日