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オリンピックが北京に残す財産

  3月12日、全人代代表の吉林・北京市常務副市長が記者会見し、オリンピック期間中の北京市の運営・管理状況を紹介した。彼はとくに「オリンピックは、北京市という都市の発展にとって重要な契機となり、北京に重要な財産を残すだろう」と述べた。

 

吉林副市長によると、オリンピック期間中、北京は特に「オリンピック都市運営指揮機構」をつくり、その下に「指揮センター」と「検査観測センター」を設ける。交通の面では、市を南北に貫通した地下鉄5号線の運行開始の後、地下鉄10号線、オリンピック支線、東直門・空港専用線が6月前に運行を始める。

 

オリンピック開催期間中、自動車はナンバーの末尾の数字が偶数か奇数かによって、隔日で走行が許される。これによって市民の外出が影響を受けないように、オリンピック期間中、1800台の路線バスをさらに投入し、営業時間も適度に延長する。すでに政府が制定した「路線バス優先」と低料金の乗車券の優遇措置を長期にわたり実施する。

 

大気の質については、北京市はすでに大気の質を9年連続して改善してきている。政府は、大気汚染が比較的大きい化学工業や鉄鋼企業に対し、脱硫、防塵などの技術的な要求を出し、さらに首都鉄鋼などの企業はオリンピック期間中、適度に減産しなければならない。

 

このほか、政府は自動車排気ガスの減少に力を入れており、3月1日から北京市は「国Ⅳ」という欧州の「Euro4」に相当する排ガス規制の基準を実施した。

 

さらに大気は流動するという特徴があるので、北京市は山東、河北、天津、内蒙古などの省、直轄市、自治区と間で協定に調印し、連携して周辺地域でも大気汚染を防ぐうえでの多くの措置をとり、オリンピック期間中の大気の質が基準に達するようにしようとしている。

 

食品の安全の面では、北京市は早くから『オリンピック食品安全行動計画』を制定し、食品安全のトレーサビリティー・システムを打ち立てた。モニタリングを取り入れた食品原料の生産地、生産工場、レストラン、ホテルに対して厳格な管理を行なう。こうした措置によっても、北京市民の生活の質は大いに向上するであろう。

 

また、北京市は、エネルギーの供給を保障し、サービス業の従業員がサービスレベルを向上させるうえで、然るべき措置をとった。吉林副市長は「『新北京、新オリンピック』は北京のスローガンだが、『新北京』は我々がオリンピックを開催する目的だ。オリンピックの開催は、我々の都市の管理能力を大いに高める。オリンピック期間中にとられる一部の措置や基準は、オリンピック後も、都市の管理に引き続き運用され、北京市民にサービスを提供する。これはオリンピックが北京に残す大きな財産になるだろう」と述べた。(文・写真=王浩)

 

 

人民中国インターネット版 2008年3月14日

 

 

 

 

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