民族区域の自治

チベット民族区域の自治

チベット自治区は、中国が民族区域自治を実行している5つの省クラスの一つであり、チベット族を主体民族としている。このほか、チベットには、モンパ族、ロッパ族、ナシ族などの民族郷が設立されている。少数民族の集中的に居住する場所においては、区域の自治を実行し、自治機関を設立し、少数民族の人々を主人公として、その地方と民族内部の事務を管理する自治権を行使するのは、中国の一つの基本政治制度である。1965年のチベット自治区の成立は、チベットが正式に民族区域の自治を実行し始めたことを示している。チベット人民は中央政府の指導下、主人公としての態度をもって、国家と地方事務の管理に積極的に参加し、憲法と法律で与えられた自治権利の諸項目を十分に行使し、チベットの近代化建設に身を投じ、チベット社会の飛躍的な発展を実現し、チベットの貧しく立ち遅れた姿を大きく変え、自身の経済、文化、政治のレベルを大きく向上させた。実践にすでに証明されたように、民族区域の自治を実行するのは、チベット人民が主人公になることができる根本的な制度的保証であり、またチベット族人民と全国各民族人民の平等的な発展と共同繁栄の必然的な要求を実現するものであり、中国の国情とチベット地方の実際の状況に完全に適合しているということである。

政治的自治権

1965年9月、チベット自治区が正式に成立してのち、全域では上から下まで民族自治指導機構が設立され、その地方と民族内部の事務を管理する自治権が行使された。『憲法』と『中華人民共和国・民族区域自治法』の関係規定によれば、チベット自治区は広範な自治の権利を享受しており、それは立法、民族の言語文字の使用、人事管理、自然資源の管理と開発などの多くの面にわたっている。

社会と経済の発展の自主権

40年以上にわたってチベット自治区は、当地の実際の状況に基づいて、経済と社会の発展において十分に法律で保証された自主権利を行使し、前後して「経済と社会発展の5ヵ年計画」を制定、実施し、飛躍的な発展の実現を経済と社会の発展の目標とし、インフラの条件の改善と、人民生活の向上を重点とし、経済と社会の発展項目を自主的にアレンジし、チベットの近代化建設の急速で健康な発展を確保した。

民族伝統文化の継続と発展

40数年来、チベット自治区は『憲法』と『民族区域自治法』によって与えられた本地区の文化事業を自主管理し、発展させる自治権を十分に行使し、民族の文化遺産を保護、整理し、民族文化を発展、繁栄させ、チベット人民が民族伝統文化を継承、発展させる自由を法により保障している。

 

 
  人民中国インターネット版 2008年7月3日  
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