パラリンピックを記録する70代のイギリス人カメラマン

 

「すぐ次の会場にいって撮らなくては。凄い試合を1つも逃したくないんだ」とロンドンからやってきた70代の報道カメラマン、ブラハム・ブール氏は車椅子の上で言い、早く車椅子を押して次の会場に向うよう同僚に催促していた。

今年70歳を迎えたブラハム・ブール氏は、かつて車椅子バスケットボールの選手であり、イギリス代表として、バルセロナ、シドニー、アテネのパラリンピックに参加している。1987年以来、撮影に夢中になり、仕事を始めている。「今回のパラリンピックは、身障者カメラマンとして北京に来ました。北京パラリンピックの一番美しい画面を残したい」と言い、白髪で一面ほおひげのブール氏は破顔一笑した。

「一番いい写真は柔道の試合ですね。選手が歯をくいしばって相手と競う、そのシーンはとてもパワフルです」撮った作品をみながら、老人は感動をこめていう。また「車椅子で撮影すると、ほかの記者みたいにひざまずかなくていいから、私が一番早いんだよ」とユーモアもたっぷりだ。

北京に来て数日になるブール氏は、競技のためにゆっくりと観光地を見る時間もない。言い終わるとまた急いで次の会場へ向った。機材のはいったカメラボックスを持ち、それは彼の宝物で、どこにいっても一緒だという。今度の大会では息子と一緒にパラリンピックに来ている。息子もフォトジャーナリストである。彼らは多くの写真を撮り、帰国後、またゆっくりと今度の盛会の素晴らしさを共に味わうことだろう。

 

人民中国インターネット版 2008年9月9日

 

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