温総理、ネットユーザーらと初のオンライン交流(1)

 

「中国政府ネット」と「新華ネット」という2つのウェブサイトの合同企画により2月28日、国務院の温家宝総理によるネットユーザーとのオンライン交流が実現した。テキストチャットを使った交流の模様は、動画でも放送された。温総理がこのようなオンライン交流を行ったのは今回が初めて。

温総理はラフな服装で2つのサイトの合同生放送ブースを訪れ、2時間にわたって交流を行った。質問やメッセージ計30万件が寄せられたほか、モバイルユーザー数万人からも情報が寄せられた。ウェブサイトにより、各質問・メッセージは大きく▽医療、教育、就業、住宅、「三農(農業、農村、農民)」などの民生問題関連▽金融危機と経済情勢▽国際関係と対外交流▽総理の生活について--などに分けられた。

温総理は始めに、「私は心を込めて話すつもりで、誠意を持ってここにきました。全ての問題にうまく答えられるとは思いませんが、誠実な気持ちで答えます。約束したことは、全てやり遂げられるよう望みます」とコメントした。

金融危機への対応について温総理は、「中国政府の取った措置は、すでにある程度の効果が見え始めました。すでに経済が良い方面に発展し始めている地域や分野もあります。中国経済がある程度好転し始めたことを示す経済指標もあります」と答えた。また、「この危機に立ち向かうべく、私たちは一連の措置を取りました。これらの措置は比較的完備されたものと言えます。まず、政府の大規模な資金投入、構造的な減税によって内需を拡大するというもの。次に、広範囲にわたる産業調整と振興計画。これは中国経済と民生に関わる重要な10大業界に影響します。また、科学技術への力強いサポート。現在、今後2年間で1000億元を投入し、科学技術特定項目を推し進める計画の準備を行っています。これは経済発展へのサポート・後押しとなります。このほか社会保障水準の大幅な向上などがあります」と語った。

 

「人民網日本語版」 2009年3月2日

 

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