金融危機対策(3)

英「フィナンシャルタイムズ」:先ほど質問に答えられた際、総理は「中国の農村部で非常に大きな投資ニーズがある」と強調したが、中国が現在2兆ドルの外貨準備を裕福な国に借すというのはなぜだろうか。

温家宝総理:イギリスで「フィナンシャルタイムズ」の取材に応じた際にすでに答えたのだが、ここでもう少し説明したい。中国の外貨準備高は中国の人々が勤勉な労働をして作り上げたもので、中国の対外支払能力を引き上げ、中国経済の実力をも示している。しかし、外貨準備高は事実上は銀行からの借金であり、財政資金ではない。外貨資金高は主に対外投資や対外貿易のために使われる。われわれはすでに「外貨準備高の多元化」という経営方針を実施し、今のところ、総合的には外貨準備は安全であると言える。われわれは対外開放をさらに拡大し、2つの市場と2種類の資源を利用し、外貨準備の「安全、流動、価値保証」を果たし、国家建設のサポートや人々の生活レベルを向上させるため外貨準備の役割を十分に発揮する。

チベット自治区の情勢は全体的に安定している。チベット自治区の人々は安全な環境の中で生活することを望んでいる。中国の憲法と民族地域自治法がチベット自治区の人々の自由と権利、特に宗教・信仰の自由を保障している。中国は近年、財政面でチベット自治区への資金投下を強化し、チベット自治区の経済建設を加速化し、農民と牧畜民の生活を改善することに力を入れている。チベット自治区は対外開放を実施する意思を固めており、これはチベット自治区自らの発展需要に応じることである。

あなたの質問は事実と逆である。チベットの安定、チベットの絶え間ない進歩はわれわれの政策が正しいということを立証した。

チベット問題(1)

英「フィナンシャルタイムズ」:チベットについてだが、先週以来、チベット自治区およびチベット族の集住区で、安全対策がこれまでになく強化された。それは、中国がこれらの地域で実施する措置において、重大な問題が存在することを示しているのか?

温家宝総理:チベット自治区の情勢は全体的に安定している。チベット自治区の人々は安全な環境の中で生活することを望んでいる。中国の憲法と民族地域自治法がチベット自治区の人々の自由と権利、特に宗教・信仰の自由を保障している。中国は近年、財政面でチベット自治区への資金投下を強化し、チベット自治区の経済建設を加速化し、農民と牧畜民の生活を改善することに力を入れている。チベット自治区は対外開放を実施する意思を固めており、これはチベット自治区自らの発展需要に応じることである。

あなたの質問は事実と逆である。チベットの安定、チベットの絶え間ない進歩はわれわれの政策が正しいということを立証した。

温家宝総理 「這ってでも台湾に行きたい」

台湾中央社:両岸経済協力協議については両岸とも注目しているが、今年以内にこの協議が完全に署名される可能性はあるのか。そして調印後、台湾は順調にアセアンの10+1体制に参加できるのだろうか。

二つ目は、台湾が世界保健機関(WHO)に入ることについての問題だが、温総理は政府活動報告の中で、台湾と協議してこの問題を情理を尽くして手配すると言及しているが、台湾が今年にWHOに入る可能性について分析してほしい。

また個人的な問題のようだが、台湾の観光資源は非常に豊かで、温総理がもし台湾を観光するチャンスがあれば、とこに行きたいと考えているか。

温家宝総理:まず一つの事実を説明したいと思う。台湾と大陸の経済関係は非常に緊密で、分割することができなくなった状況だと言っていいだろう。去年のことで言えば、金融危機の騒ぎにもかかわらず、両岸の貿易額は1300億ドルに達した。その中で台湾の貿易黒字は778億ドルで、大陸部で運営されている工場は3万社、投資資金は470億ドルを上っている。

こうした緊密な関係のもと、私たちは協力を強め、共に金融危機に直面しなければならない。

私は政府活動報告で、両岸は出来るだけ早く、総合的な経済協力協議に署名し、両岸の特徴にあった協力体制を確立すると提起した。その協議と体制を詳しく言えば、「3つの適応」だ。

一つは、両岸関係の発展状況に適応する。二つは、両岸経済貿易交流の求めに適応する。三つは、両岸経済貿易の特徴に適応するだ。

総じて言えば、互いに利益がありウィンウィンを実現することであり、ふさわしい方法で協議と署名協議を行い、両岸に利益がある協力体制を構成することを心から願っている。

台湾は祖国の大切な島であり、ずっと行きたいと思っている場所だ。私は心から台湾に行って見てみたい。阿里山や日月潭、台湾の各地へ行って台湾の同胞と会いたい。

今年で67歳になるが、もしこのような可能性があれば、歩けなければ這ってでも行きたいと思う。

政府活動報告ではっきりと、台湾の同胞に利益がある、例えば世界保健機関のようないくつかの国際機関については、中国政府は情理を尽くして手配をするだろうと言っている。私たちはこれについて協議を進めることを希望する。

 

        「チャイナネット」 2009年3月13日

 

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