主催者からのご挨拶
 

単霽翔・中華文物交流協会会長

チベット。そこは、よく知られてはいるが、同時にあまりよく知られていない、魅惑に満ちたところです。よく知られているところは、世界最高峰のチョモランマ。これは地理の教科書にも載っているので、誰もがすでに知っています。「聖地チベット」という言い方も、日本の皆様にはなじみ深いものになっています。

あまりよく知らていない、というのは、チベットの文化が奥深く、宗教は神秘的で、その自然と文化、景観は独特で特色があるものなので、多くの日本の人々にまだ理解されていないからです。だから人々はチベットに行って見たいと思い、チベットに近づきたいと願っているのです。

このほど日本で開催された「聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝」は、日本の皆様に、チベットを知り、チベットを理解し、チベットに近づく新しい視角を提供するものです。

チベット博物館をはじめポタラ宮などの博物館や寺院、河北省承徳市の避暑山荘博物館、外八廟から精選された119点の貴重な文物は、7世紀から清代までのそれぞれの時期における民族文化の風格と特徴を客観的、全面的に反映していて、チベット民族の生活と生産活動の縮図です。

同時に、それはある側面から、中国の各民族人民の相互依存や中華文明の多元化と一体化の歴史的過程と現状を表しており、チベット民族の悠久の歴史と豊かな考古学的成果を理解するうえでの貴重な実物資料でもあります。

 

人民中国インターネット版

 

 
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