張卓頁さん(公務員)  
 

 

上海万博に参加し、「より良い都市 より良い生活」を感じる

 

上海万博は、北京五輪に続き、中国が開催する世界的な大イベントである。これに参加するのは、多くの中国の若者にとって、夢である。

十月に公務員試験に合格し、万博事務局宣伝部での実習にあたる張卓頁さんは、物静かな上海女性だが、事務局での仕事について話始めると興奮した様子を隠さない。「2000年に受けた大学入試を思い出すと、上海での作文のテーマは、“上海万博について思いを馳せる”でした。昨年、万博事務局での実習の配属を知らされた時、私は自分と万博は縁があると思いました。今は期待でいっぱいです」という。

万博事務局に配属ののち、張さんの生活は新しいページがめくられたようである。ここでは同僚とともに上海万博が成功するよう団結し、協力している。新しい仕事は新しい挑戦でもある。当初、張さんの万博に対する理解はそう深いものではなかった。万博のより良いPRを行うため、張さんは2週間を費やし、万博の歴史、上海万博の準備、計画状況など各方面の知識を詰め込んだ。毎日、大量の資料を読み、その一部を暗記し、また管理方面の知識や、チームワークの理念について学んだ。このような“充電”により、日々、充実が感じられた。現在の張さんは、「一軸四館」といわれる万博の大通りや四大パビリオンについて、また各国のパビリオンについて、熟知している。

 上海万博のテーマは、「より良い都市 より良い生活」である。その中心は、「都市の調和」である。それは、人、都市、環境の三方面を包括し、その三者の調和がとれることを強調する。上海万博はまた、人と自然がいかに共に大イベントに臨むかを研究するものともいえる。「事務局にきてからというもの、私は“都市の調和”というテーマと、万博が都市にもたらす変化に関心を持つようになりました」と張さんはいう。張さんによれば、上海万博会場の用地は5.28平方キロメートルであり、うち浦東部分は、3.93平方キロメートルである。浦東万博会場の建設初期、設計者は、会場付近の住民が住む地区を残し、住民の移住の困難を軽減した。現在、住民たちは外出や生活に多くの不便があるが、やがて家のなかから美しい万博会場を見られるはずである。多くの住民は冗談まじりに「窓を開ければ万博がみえる」という。「これらのことから、万博の開催は市民の生活環境のさらなる改善を果たすといえます。多くの上海人はこのように考えています」と張さんはいう。(写真=馮進 文=劉玉晨)

 

人民中国インターネット版 2010年1月8日

 

 

 

 
 
人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。
本社:中国北京西城区百万荘大街24号  TEL: (010) 8837-3057(日本語) 6831-3990(中国語) FAX: (010)6831-3850