「西部大開発戦略」概況

 

西部とは

西部大開発の範囲には重慶と四川、貴州、雲南、チベット、陕西、甘粛、青海、寧夏、新疆、内蒙古、広西の12の省・自治区・直轄市が含まれ、面積は685万平方キロと全国の71.4を占める。資源は豊富で、市場の潜在力は大きく、戦略的位置も重要である。だが、自然や歴史、社会的原因などから、西部地区の経済発展は総体的に遅れており、改革開放と近代化建設の加速が急務となっている。

現在と今後の一定期間、西部大開発で実施する重点任務は、基盤施設の整備を加速する◆生態環境の保護と整備を強化する◆農業基盤を強固にし、工業構造を調整し、特色ある観光業を発展させる◆科学技術教育と文化・衛生事業を発展させる――ことである。さらに5-10年かけて、西部地区の基盤施設と生態環境整備で突破口的な進展を収め、開発に向けて良好な局面を開く。21世紀中葉までに、経済が繁栄し、社会が進歩し、生活が安定し、民族が団結し、山河の秀麗な新しい姿の西部を建設する。

「西部大開発」とは、広義の意味で経済の全面的発展を促進するという概念である。「大開発」は経済指標の大幅な向上を意味するだけでなく、そこには生態環境の改善や人々の精神文化や生活レベルの向上なども含まれており、それこそが「大開発」に含まれる「大きな」意味である。

 

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