温総理:日本はライバルでなくパートナー

鳩山由紀夫首相と握手を交す温家宝総理

中国の温家宝総理は31日、東京で鳩山由紀夫首相と会談を行い、新時代における中日関係の発展と重大な国際・地域問題について踏み込んだ意見交換を行った。

温総理は会談で、次のように述べた。中国は平和的発展の道を歩み、調和の取れたアジアの構築に力を入れている。中国は戦略上、日本をパートナーと見ている。日本はライバルでなく、ましてや敵ではない。両国は隣国として、このような意識で互いの発展を見るべきだ。そうすることで平和な共存、世代を越えた友好を実現することができる。

世界経済はゆっくり回復し、国際構造は複雑な変化を遂げている。中日関係の健全で安定した発展を維持することは、双方の利益に適うだけでなく、アジアの発展、世界の調和と持続可能な発展の促進においても重要な意味を持つ。

中日の経済・貿易協力の基礎は固く、相互補完の優位性が際立っている。中日経済ハイレベル対話などのメカニズムを利用し、マクロ経済政策の協調を強化し、協力の発展方向と重点分野を模索・確立する必要がある。新興の戦略的産業を重点的に発展させ、エネルギー環境、グリーン経済、循環型経済などの分野で大型の協力プロジェクトを実施すべきである。

中国は日本企業が対中投資を増やし、研究開発センターを設立し、共同開発と産業の融和をけん引し、より多くの「中小企業産業科技園」を共同建設することを歓迎している。中国政府は実力のある中国企業の対日投資を支持しており、両国政府は両国企業の協力に良好な環境を作る必要がある。双方は両国の食品安全協力枠組協議の締結をきっかけとし、同分野の長期的な協力を推進しなければならない。

鳩山首相は、「上海万博『日本デー』のイベントに参加することを楽しみにしている。上海万博は両国の友好関係を大きく促進することになるだろう」と述べた。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年5月31日

 

 

 
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