中国の韓国駐在大使 中韓関係を語る

 

中国の温家宝総理は5月28日から韓国を公式訪問し、済州島で開かれる第3回中日韓首脳会議に出席する。3年ぶりとなる温総理の韓国訪問を前に、中国の張キン韓国駐在大使がこのほど、中韓関係について記者の質問に答えた。

張大使は「両国関係は国交樹立して以来18年間、双方の努力で急速に発展を遂げ、新たな高みへと絶えず進展している」とこれまでの発展を評価。「両国は、いずれも中韓の友好協力関係の発展を対外関係の重要課題に位置付けている」と指摘した。また両国間の交流については「ハイレベル交流が活発に行われており、政府、議会、学術界、マスコミ業界など幅広い分野を巻き込んだ交流の仕組みが構築されている。両国は戦略的協力パートナーシップをさらに深め、地域の平和と安定など幅広い問題について合意に達した」と説明。「とりわけ中韓関係が戦略的協力パートナーシップに高まったことを両国元首が08年に宣言して以来、各分野間の交流と協力が一層進展した」。

両国の経済協力関係について張大使は「金融危機対策で協力を強め、経済、金融、協力における新分野を開拓した。両国の共同利益は日増しに拡大し、経済・貿易協力も絶えず深まりを見せている」と説明。「中国は韓国にとっての最大貿易相手国の地位を保っており、中国にとって韓国は3番目の貿易相手国となっている」。

張大使によると、両国の投資額は2009年末現在、計455億ドルに達しており、国交樹立した当初に比べると100倍近く増加している。両国間の留学生数は6万人を上回っており、 中韓両国は互いに最も人気の留学先となっている。現在、1週間に800便以上の航空便が運行しており、1日1万人以上が両国間を往来している。上海万博と2012年に開かれる麗水万博をきっかけに、今年は上海万博をアピールするイベント「中国訪問年」が開催され、2012年には麗水万博をアピールするイベント「韓国訪問年」を開催する予定だ。両国は、中日韓協力や東アジア統合、気候変動などの問題で意思疎通や交流を保っている。これにより、両国の協力が二国間レベルを超え、地域や世界の平和と発展にまで重要な役割を果たすようになっているという。

中韓関係の今後について張大使は「両国共通の目標が日増しに明確になっている。アジアの重要な国である両国は、いずれも発展の正念場にあり、両国の協力の将来性は明るい」と指摘し、「両国の戦略的協力パートナーシップが更なる発展を遂げると信じている」と期待を語った。

 

「人民網日本語版」 2010年5月28日

 

 

 
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