国連気候変動枠組み条約の作業部会がボンで開幕

 

国連気候変動枠組み条約の作業部会が5月31日-6月11日の日程でドイツ・ボンで開幕した。世界各国から約5000人が出席し、年末にメキシコ・カンクンで開催される国連気候変動条約枠組条約第16回締約国会議(COP16)の準備を行う。

ボンでの作業部会は4月に続き2回目。作業部会の前に、国連気候変動枠組み条約事務局のデブア事務局長はCOP16を楽観視していないことを明らかにした。デブア事務局長は「現状から見て、COP16で拘束力ある協定を結ぶことは、とてもできそうにない。2012年に失効する京都議定書に代わる協定の締結は、2011年に南アフリカで開催されるCOP17まで待たねばならない」と指摘した。

欧州委員会は26日に発表した報告書で「金融・経済危機によって、EUが温室効果ガス排出削減目標を達成するためのコストは大幅に下がった。したがってEUは2020年までの温室効果ガス排出削減目標を20%から30%に引き上げることを検討すべきだ」と指摘した。だがヘデゴー欧州委員(気候変動担当)は最近「経済危機のため、EUが最終的にこれを約束するか否かは政治家による選択を待たねばならない」と表明した。

 

「人民網日本語版」2010年6月1日

 

 

 
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