中国の軍事費拡大、6つの「Why not?」

 

第11期全国人民代表大会第4回会議の記者会見で李肇星スポークスマンは、2011年度の国防予算は約6011億元になり、前年度予算の財政支出を約12.7%を上回り、財政支出全体に占める割合は約6%で、比率がやや下がったと明らかにした。

これについて、全国政協委員で中国軍事科学院世界軍事研究部元副部長の羅援氏は、この数字から中国の軍事費は低成長の状態にあることがわかると述べた。

「中国の軍事費を“Why(なぜ)”拡大しているのか」という海外の記者の質問に対し、羅氏はかつて「Why not?」と答えたことがあるという。

その理由は、(1)どの国でも分裂の脅威にさらされていれば軍事費を拡大するものだ。中国は現在、「チベット独立」、「新疆独立」、「台湾独立」の脅威にさらされている。国防費を拡大しない理由があるだろうか?

(2)どの国も軍事の近代化を進めている。世界が新たな軍事転換期を迎えているのに、中国が軍事の近代化を図らない理由があるだろうか?

(3)中国軍の使命が拡大している。従来の脅威だけでなく、新たな脅威にも対応しなければならない。最近ではリビアからの中国人退去に軍が参加した。多角的な軍事任務や様々な脅威に直面するなかにあって国防費を拡大しない理由があるだろうか?

(4)改革開放の成果を社会全体が共有している。他の分野の経費も拡大しているのに、軍事費を拡大しない理由があるだろうか?

(5)物価、特に軍と密接に関係する水・電気・燃料が上昇し、いずれも非常に大きな出費となっている。

(6)海外ではここ10年間の中国の軍事費が二桁成長していることに注目しているが、改革開放前半の10年間、軍は忍耐政策を取り、低成長を続けてきた。中国の軍事費拡大は過去の埋め合わせであって、追加投入の意味合いがある。

中国の軍事費支出には2つの原則がある。一に適度、二に十分で、どれだけ使ったかだけではなく、何に使ったかをみるべきだ。中国には覇権を争う気はなく、軍事費に関して人の目を気にする必要もない。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年3月5日

 

 

 
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