公共外交の目標は、世界に中国を説明すること

張雪=文・写真

3月5日午後、中国人民政治協商会議(全国政協)の記者会見の席上、趙啓正、葛剣雄、黄友義など7委員が中国の公共外交について説明を行った。

趙啓正・全国政治協商委員

趙委員は、「公衆」対「公衆」は、公共外交のなかで非常に重要な民間外交であり、それはつまりPeople to Peopleである。公共外交の目的は、世界に対し中国を説明することであり、中国の文化、歴史、政策を説明し、外国人の理解できない点に答え、同時に外国人の中国に対する評議を聞くことである。

葛剣雄・全国政治協商委員

ある記者が中国外交の「韜晦政策」の変化の可能性について質問すると、趙委員は、「中国の韜晦は、一時の策ではなく、それはまた中国人の品の表れである。それは謙虚を保つ態度であり、外国人との友好的な交流である。大げさにふれまわる傲慢な態度は中国の伝統ではない。ゆえに韜晦は長く続くことになります」と語った。

黄友義・全国政治協商委員

「中国の文化輸出」の問題について、葛剣雄・復旦大学図書館館長はこのように述べた。「我々が中国文化を紹介する目的は、外国人は我々の文化を受け入れるべきだ、ということではなく、また中国文化を外国文化に換えよ、ということでもありません。我々は彼らに理解してもらいたいのです。現在、世界はすでに文化を自由に伝播できる時代であり、良いものであれば彼らは受け入れるはずです」

ある記者が「中国の現代文化は、海外において注目度が高くはない」という問題について聞くと、黄友義・中国翻訳協会副会長は「中国文化のなかの一部の素材は、外国人が中国を理解するにあたっての、また中国の公共外交についての媒介である。だが、中国が対外的に文化を紹介する速度は、経済発展の速度には追いつきません。外国人が中国の現代的な状況、現代アート、映画などに対する興味が非常に高いとはいえ、中国の主体的な紹介は十分ではない」と語った。

 

人民中国インターネット版 2011年3月7日

 

 
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